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岡本太郎展@東京都美術館

東京都美術館で、開催中の岡本太郎展、会期末に近づいたので、慌てて行ってきた。そんなに激しく混んでいる印象はなかったが、帰りがけ、美術館の入り口に、本日の日時指定券売り切れ、という札が出してあったので、あれで限界まで入れてあったということか。
という訳で、押し合いへし合いにもならず、そんなに不快感なく、展覧会鑑賞。展示作品全部撮影可能(映像放映部分のみ撮影不可)だったので、みんなぱちぱち写真撮りまくり。子ども連れの人も多く、家族でわいわい会話しながら岡本太郎の世界に触れている感じだった。岡本太郎の提示しているものがあまりに圧倒的だったので、実はあまり鑑賞者の解釈は許さない雰囲気ではあったのだが、わいわい言いながら眺められる展覧会は愉しい。


入場前の撮影スポット。タローマンと並んで写真が撮れる。
展覧会場入ってすぐ、吊るしてあった光る彫刻、FRP製。
若い夢。絵画作品でも彫刻でも、指のない像が多い中、この作品では指がはっきり造形されていたのが印象的
女神像
光る時計。これは家に飾っておきたい感じだった。
ノン。手のひらを前に出してNon!と言っている。


森の掟。
跳ぶ。1964年の東京オリンピックをイメージ。
ピンボケだが、犬の植木鉢。背中に植物を植えられる穴が。
「駄々っ子」の椅子。
こどもの樹。これは青山こどもの城の入り口にあった。懐かしい。見切れているが上にTARO鯉。
「日の壁」有楽町にあった東京都庁の壁画の原画。
「月の壁」これも旧都庁の壁画の原画。


飛行船レインボー号
若い太陽の塔
1/50サイズの太陽の塔
太陽の塔、背後より。
太陽の塔の内側にある生命の樹の全景模型。前に太陽の塔の内部公開を見に行った時は撮影禁止だったので、自分の記録は残っていないがそうそう、こんな感じ、と懐かしかった。
明日の神話。メキシコで発見され、修復された記録映像を見て、すごいプロジェクトだったんだな、とあらためて感心。現物は現在渋谷駅にあり。
午後の日。最後から2つ目の展示で妙に印象的。
絶筆、未完の「雷人」
帰る途中の経路にあった撮影スポット。

マクセルのビデオテープの「芸術は爆発だ!」CM映像とかも見たし、唯一触れる展示物だった「坐ることを拒否する椅子」にも触れられた。
作品を販売することは殆どなく、それは個人が収蔵することで、他の人が見ることが出来なくなることをいやがってのことだったらしい。誰にも師事せず、自分自身も弟子をとらず、唯一無二の存在であり続けた岡本太郎の強い主張が端から端までゆきわたる展覧会だった。あえて言えば、ちょっとカンディンスキーっぽいな、と思うような作品もあったけれど、全体としては、岡本太郎以外の何物でもない。
油彩画はあまりに激烈で、わたし的には彫刻作品の方が好きだったかも。

そして、その造形美をお手元に、と言わんばかりに、ミュージアムショップに多様な商品が展開されていた。ぬいぐるみ的なものも何種類もあったし、布にプリント、プラスチック造形のフィギュア、クリアファイル類、その他もろもろ。買い求めている人もそれなりにいて、みんなそんなにおうちで岡本太郎を楽しみたいかー、と感心。

東京会場は12月28日まで、来年1月14日~3月14日は愛知県美術館(大阪会場は7月~10月に開催終了)。

https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_tarookamoto.html

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