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五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』(毎日読書メモ(362))

一時、五十嵐貴久が面白くて面白くて何冊も続けて読んでいた時期があった。『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』(双葉社、のち双葉社文庫)は、『1985年の奇跡』『2005年のロケットボーイズ』につづく青春小説3部作の3作目。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は、ディープ・パープルの代表作だが、そういえば友達に誘われて武道館にディープ・パープル聴きに行ったことがあった。あまりに音が大きくて耳がおかしくなって、次の日とかまともに音が聞こえなくなった記憶だけが残っているが、そんなことでいいのか、ディープ・パープル(いやわたし)。

あーーー、最後ちょっとベタすぎですが、泣かせます。電車の中で涙にじんじゃったぜ。五十嵐作品にしては小手先の技きかせたりしていない、素直な作品でした。1995年はわたしの人生の中で思い出に残る年だったので、世相みたいなものを結構思い出しました。そして、そのときの主人公は今のわたしと同い年。14年前に今のわたしの年齢として生きることはもっとしんどかったのではないか、と思ったりするのでした。(2009年7月の読書メモ)

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