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乾くるみ『イニシエーション・ラブ』『リピート』(毎日読書メモ(299))

乾くるみ『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)。書店の店頭等で話題の本として取り扱われ、新刊でもないのに、なんだろう、と思って読んだ。
もうこれは、何も紹介できない。読んだ人すべてが、最後の一行で唖然として、慌ててページを返して、自分がそこまで何を読んできたのか、反芻してしまう、ある意味トンデモ本。読んだ人すべてが、そうそう、と、肯定的であれ否定的であれ、そのエンディングを忘れない一冊。読んでない人には何も説明出来ない...。
混乱しながら、解説サイトも見に行った。
あまりに唖然として、読んだ当時の感想は僅か一行。

ちょっとくるくるしてます(2009年2月の読書メモ)

何ヶ月かあけて、『リピート』(文春文庫)も読んでみた。『イニシエーション・ラブ』より驚く、と書いてあったが、いや、驚きの向きが違い過ぎて(わたしの期待の向きが違っただけか。でも、殆どの読者にとって向きが違ったと思うぞ)やや肩透かし。

『イニシエーション・ラブ』より驚く、って帯に書いてあったけど、要するにコンセプトが全然違う作品なんじゃん! 編集者もいけず! それにしても身勝手でやな主人公だな-、毛利。『イニシエーション・ラブ』のたっくんもやな奴でしたが。ケン・グリムウッドの『リプレイ』の本歌取り、と言いますか、タイムトリップのコンセプト自体はそのまんま取っている感じ。でもミステリの作りとしては面白かった。あまりにカタストロフィックで後味は悪いです。(2009年7月の読書メモ)

#読書 #読書感想文 #乾くるみ #イニシエーション・ラブ #リピート #文春文庫

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