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毎日読書メモ(173)英国中上流階級と多産

2006年3月、映画「ナルニア国物語」を見てきた直後の日記。

映画「ナルニア国物語」を見て来ました。
原作に忠実に作られていて、よくも映像化したものだと、感心しながら見ました。

原作ものなので、ネタを割りますが、この物語の主要なテーマのひとつはきょうだいの相克です。
長男風を吹かす兄ピーターへの、次男エドマンドの憎悪心が、ナルニア国の中で、悪につけ入られる隙となり、ナルニア解放への道を困難なものとします。

昔から、ナルニア国物語を読んでいて、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーのペベンシー4きょうだいを見ていると、思い出したのは、アーサー・ランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズに出てくる、ウォーカーきょうだいの、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャーです。次男と次女の順番が逆なのと、年の離れた5人目ブリジットがいるところがちょっと違うけれど、どちらも、きょうだい関係が小さな社会の構築になっているところが似ている。
20世紀前半のイギリスにおいて、中上流階級であるということは、どんどこ子どもを産んで増やせ、ということだったのだろうか? もう一作、やはりわたしが大変familiarに育ったイギリスの児童文学、メアリー・ポピンズのシリーズをとっても、これは第2子と第3子の年齢がかなり離れていて、人間関係的には上記2シリーズとは随分違うけれど、やはりジェーン、マイケル、ジョンとバーバラ(この2人は双子)、更にアナベル、と乳児を含む5人きょうだいです。

子は宝、だったのかしらん。

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2021年11月追記:中上流階級、って書いたけど、上流階級じゃないよね。裕福なブルジョワだね、どの家も。子どもを育てるのはナニー、教育するのは寄宿舎つきの学校。ジェーンとマイケルももう少し大きくなったら寄宿舎に入れられるんじゃないかしらん。


#読書 #読書感想文 #ナルニア国物語 #ライオンと魔女 #ツバメ号とアマゾン号 #風にのってきたメアリー・ポピンズ #英国

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