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毎日読書メモ(19)『わたしの神様』(小島慶子)

小島慶子『わたしの神様』(幻冬舎、現在は幻冬舎文庫)、本人の経験に基づいて書いたのだろうと思うが、すさまじき世界。

一気読み。美しさに才気と打算をミックスして生き残る女子アナたち、どんな神様に愛されて、どういうライフステージを上がっていくのが勝利なのか。主人公仁和まなみのやなやつぶりに、読者みんなに不幸になれ不幸になれ、と念じさせようと書いているのがわかる。そして、まなみ、アリサ、望美、それぞれの登場人物が、家族の呪縛から逃れられずに自己表現を追求しているのがあまりにカリカチュアライズされていて、痛々しい。この小説は読者に何を提供しようとしているんだろう。美しさや華やかさは幸福ではないってこと?(2016年6月)

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