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毎日読書メモ(138)「BRUTUS 村上春樹さん、今日は何を聴いているんですか?  聴く。観る。集める。食べる。飲む。編」

予定調和。金色の「BRUTUS 村上春樹さん、今日は何を読んでいるんですか?」に続き、銀色の「村上春樹さん、今日は何を聴いているんですか?
 聴く。観る。集める。食べる。飲む。編」。

今回の特別寄稿28Pは、「続・古くて素敵なクラシック・レコードたち」。

シェーンベルク「三つのピアノ曲」作品11、シューマンピアノ協奏曲、ドヴォルザークピアノ五重奏曲、ベルゴレージ「スターバト・マーテル」、モーツァルトクラリネット五重奏曲、ショパンスケルツォ第3番、チャイコフスキー交響曲第4番、シューベルト弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」、ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番、ベルリオーズ「イタリアのハロルド」、ハイドン弦楽四重奏曲「五度」、プーランク「スターバト・マーテル」、モーツァルトヴァイオリン協奏曲第3番、モーツァルトヴァイオリン協奏曲第5番、メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」、ドメニコ・スカルラッティピアノ・ソナタ集(現代ピアノ篇とハープシコードなど編)、シベリウス交響曲第2番、ヒンデミット「画家マチス」、ドヴォルザークチェロ協奏曲、ベートーヴェンピアノ・ソナタ第11番「大ソナタ」、フォーレヴァイオリン・ソナタ第1番。

それぞれ複数のレコードを選ぶ、ということもあり、それなりにオーソドックスな、わたしでも聴いたことのあるような曲ばかりのラインナップだが、交響曲がチャイ4とシベ2なんだ、とか、そこに「画家マチス」が入るんだ、とか、ブラームス入れないんだ、とか。いや、単行本『古くて素敵なクラシック・レコードたち』(文藝春秋)のAppendixだと思えば、その割にはオーソドックスだね、と言わざるを得ないか。

ブラームスでは、『中国行きのスロウ・ボート』所収の「シドニーのグリーン・ストリート」(わたしが生まれて初めて読んだ村上春樹作品である)で取り上げられている、グレン・グールド演奏のブラームスの間奏曲集、これは『古くて素敵なクラシック・レコードたち』には勿論入っている。

観る、集める、食べる、飲む。それぞれに、丁寧なビジュアルと、しっかりしたライターやインタビューイーによって、きれいにまとめられている。でもこの辺は、デビュー当時から結構刊行されていた、村上春樹解釈MOOKみたいのとそんなに大きな違いはないか。

特集の最終ページには、村上春樹の直筆で「じっと肉球を見る…」と書いてあり、ターンテーブルの上に建つ羊男の人形の写真。何故ここで肉球。そして羊男。

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