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毎日読書メモ(35)「流転の海」シリーズ(宮本輝)途中経過のメモとその後

2016年8月に、宮本輝『長流の畔』(新潮社、のち新潮文庫)を読んだ時の感想。

いよいよラス前。晩年という感じがひしひしと伝わる、切ない一冊。一方で房江の新しい生き方にエール。不吉なモータープールにぞわぞわし、若者の事故死に泣き、この世界で生きている誰もがみな幸せになればいいのに、と切に祈ってしまう。最終刊はすべてをまとめる大団円になるのか。ならないよね。舞台から去って行った人たちみな、どうしているのだろう。

『長流の畔』が刊行されたときの感懐がこちら:

土曜日に本屋に寄ったら、宮本輝の『長流の畔 流転の海第八部』が出ていた!
『流転の海』が1984年刊。このときは確か全五部、と言っていたような。
『地の星』が1992年。
『血脈の火』が1996年。
『天の夜曲』が2002年。
『花の回廊』が2007年。
『慈雨の音』が2011年。
『満月の道』が2014年。
Amazonに出ている作品紹介によると、「執筆三十五年、ついに次作・第九部で完結。」だって! いよいよラス前!
『流転の海』が文庫になった時に読んだのだったと思うので、わたし自身の付き合いは1990年位からかな。それにしたって四半世紀超えたよ。一作毎の間が空きすぎて、登場人物忘れちゃうし(泣)、全巻完結したらまとめ読みしたいけど、それってまた何年待つんだろう。流石にアッチェルランド掛かってる感じなので、あと2年位で完結するかな?(希望)
完結しなかったら泣くな...<縁起でもない。
誰かWikipediaにでも登場人物表を整理して掲載して欲しい<他力本願。インターネットなんてなかった時代からえんえん書かれていることを思うと、なんだか、とても遠いところに来たような気がする。
(2016年7月)

そして、Wikipediaではないが、登場人物一覧表をネットに挙げてくださっている方が! こちら

Wikipediaは未だにあんまり情報なし。

そして2018年10月ににとうとう最終巻『野の春』が出た(感想はこちら)。今年になって文庫も出ました。ようやくここまで来たな、というしみじみとした気持ち。長く読み継がれますように。


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