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米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件』(毎日読書メモ(380))

米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件』〈上〉〈下〉 (創元推理文庫)の読書メモ。ここまで割と連続して読んで、その後11年も待った『巴里マカロンの謎』(創元推理文庫)はスピンオフ的な短編集...まだ続きはあるのか? あるのか?

〈上〉:どうも古典部シリーズの印象が強いので、部活動の熱心な高校をイメージしていたら、船高は部活は不熱心なのであった。そして毎月配っているのに読み捨てられちゃう月報船戸。小鳩くんは相変わらず推理せずにはいられないが、それが推理であることすら気づかない彼女。すれ違い過ぎだって。そして小佐内さんはなんで瓜野くんなんかと付き合うのだ? なんか...。付き合うって何よ?、って根源から問いかけたくなりつつ、下巻に続く。

〈下〉:エスカレートする放火事件。部長になって張り切っているのがますますイタい瓜野くん。小佐内さんは事件と関係があるのか? 小鳩くんの捜査方法の大がかりさ(米澤学園もの的ものぐささと一線を画す!)とか、洋梨のシャルロットの郷愁とか、びゅんびゅん時は流れて大学受験の勉強しているよとか、色々な感慨を持ちつつ、事件の真相があきらかになっていくのを眺める。小鳩くんと小佐内さんのダークさをきわだてつつ、この物語に冬期限定の続編は出来るのか? そして結局あかされていない(ヒントは提示されたが)2人の中学時代...。
(2012年1月の読書メモ)

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