毎日読書メモ(37)『「能町みね子のときめきデートスポット」、略して 能スポ』、それから『おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道』
『「能町みね子のときめきデートスポット」、略して 能スポ』 (講談社文庫)、もう版元品切れなのかー。Kindleのリンクを貼っておきます。
町中をぐだぐだと流していると、こういう「死にそう」なスポットって結構ある。それを一人で愉しむのでなく、あえてデートスポットとしてフィーチャー！ いや、フィーチャーしなくていいと著者が思っていることがバレバレで、その投げやりなのに、自分はその「死にそう」さをエンジョイしているところがいい。別に書かれているところに行かなくても自分で自分の「死にそう」スポットを探せばいいや、と勇気づけられる本。巻末のJR岩泉線（もう廃線になったので行けない）全駅下車観光ルポが秀逸。乗り鉄心をくすぐります。
（2016年4月）
そして、これもすごく面白かったのに版元品切れ（たぶん）で、Kindleにもなっていない能町みね子『おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道』（メディアファクトリー）、わたしはこれを読んだのをきっかけに、静岡の岳南鉄道乗りに行きました。
わたしは鉄じゃない、と言いながら、鉄道を楽しむ旅。これは本当に楽しそう！ 全路線乗りつぶさなくては、とかそういう重圧を自らに与えず、ひょうひょうと乗りたい物に乗り、見たいものを見る。鶴見線国道駅も行ってみたくなったし、一番気になったのは岳南鉄道だなぁ。テーマパークみたいな工場ゾーンとか、おしゃれカフェとか、サンドする物を選べるコッペパン屋さんとか、みんな気になる！ 二俣新町駅で22.2.22 22:22切符を買う話も大笑い。あー、どこか遠くなくてもちょっと異世界に行ってきたい！、と思わせてくれる本。
（2011年5月)
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