二宮敦人『最後の秘境 東京藝大：天才たちのカオスな日常』（毎日読書メモ(314)）
5年前の日記から、読書中の二宮敦人『最後の秘境 東京藝大：天才たちのカオスな日常』（新潮社、現在は新潮文庫）読書中のメモが出てきたので転載。実に魅力的な本でした。
昨年から話題になっていた、二宮敦人『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』（新潮社）もようやく図書館で順番が来て読み始めた。こりゃ確かに面白い。音楽学部の方は、なんとなくわかる話が多くてそんなにへー、ではないが、美術の方はかなり感心。すさまじき世界。
半分くらい読んで、心に残ったのはピアノ専攻の女の子の談話で、「音楽の世界って厳しいです。みんなライバルですし、人間関係もどろどろした部分があって、人に嘘をつかれたり、そういうこともあります…。でも、ピアノは絶対私を裏切らないんです。自分が頑張った分だけ、必ず応えてくれるんです。そうして聴く人を幸せにできるし、私も幸せになれるんです」。
これに限らず、何かを極めようとしている人の話は本当にすごい。
（2017年5月のメモより）
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