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創業3年のenechainで、なぜ社員が森林保全活動に参加するのか?

enechainでは年に一度、全社員が森林保全活動に参加することを制度化し (昨年末には代表の野澤も参加しました!)、enechainのバリューの一つである「Social good」を社員一人ひとりが意識し体現できる機会をつくりました。

まずは関東圏を中心に森林保全活動を行うNPO団体、樹木・環境ネットワーク協会と連携し、定期的な活動に参画することにしました。今回のnoteでは、なぜenechainが森林保全活動に参加することを決めたのか、どんな学びや気付きを社員が感じたのかを、実際の活動の様子を交えながらシェアしていきます。

創業3年のエネルギーベンチャー、enechainのカルチャーづくりの取り組みの一端を、この記事を通して知っていただけると嬉しいです!

森林保全活動の概要

みなさんは森林保全活動と聞くと、どのような活動を思い浮かべるでしょうか。

木々を増やすための植林活動を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は森林保全活動の内容はその森林の状況や季節に合わせて決まります。たとえば、その場所の生態系・多様性を守るための活動が必要となれば、その阻害要因となる木の倒木や整備、新たな苗木の植樹活動を行います。また地域住民が生活のために利用する場所であれば、歩行を阻害する倒木の撤去や山道の整備などを行います。また植樹を行った木も放置するのではなく、害虫や周囲の木々の状況などを監視しながら、定期的に整備を行うことも必要とされています。

普段はプロダクト開発に忙しいエンジニアも竹やぶ整備で汗を流す

多くの場合、なかなかの重労働となる森林保全活動ですが、これらの活動は高齢ボランティアの手によって管理されており、永続的な管理維持を行うために若年層の協力が必要となっている状況です。

なぜenechainは森林保全に取り組むのか?

enechainは創業当初から明確な意志をもってカルチャーへと投資してきました。2022年の6月には、社員一人ひとりがミッションとバリューをより強く意識し、行動に落とし込むため、5つのバリューに紐づくショッキングルールを設定しました。enechainがカルチャー投資にかける想い、具体的な取り組みは2022年6月にリリースした記事 (なぜenechainは、カルチャー浸透を重んじるのか) をご覧ください! 

enechainの5つのバリュー

その5つのバリューのうちの1つ「Social good」に紐づく活動として、社員全員が森林保全活動に参加することになりました。この結論に至った背景として、まず社員全員が「Social good」を日常の中で意識するためには、ボランティア活動参加など直接的に社員が「Social good」を体感できる取り組みをルール化するのが良いという意見が上がりました。またその議論の中では、enechainにおけるあらゆる意思決定や行動が「大切な人たちに胸を張れるか」どうかを軸とする今までの考え方も重視しました。そのうえで、enechainはエネルギーに関わる事業を行っている以上、地球環境へのインパクトは大きい、そのため地球環境に貢献するボランティア活動が良いのではないかということから、環境保護を目的とした森林保全活動に参加するとの結論に至ったわけです。

この取り組みを始めたことにより、事業を通じて「Social good」を体現することに加え、人間を含めた地球上全ての生物に関連する地球環境への貢献が可能となり、社員一人ひとりの「Social good」の視野を広げる役割を果たすことに繋がっています。

実際5回の活動を行ってみて

enechainでは、これまでに5回森林保全活動に参加しました。月に1回ほどのペースです。季節柄、枯れ木や倒木の撤去、山道の整備を中心に、樹木・環境ネットワーク協会のボランティアの方々にアドバイスをいただきながら、東京都町田市や千葉市にある森林を整備してきました。

樹林・環境ネットワーク協会のボランティアの皆さん。足元に転がるのは整備に使うガチな道具たち・・

参加した社員は、活動を通して豊かな森林の保全と地域の人々に役立っていることに、充実感を覚えているようです。

「胸を張って、Social goodな1日だった!と言える時間を過ごせました」

「里山の道を散歩されているご年配の方から『道を綺麗にしてもらって、森を明るくしてもらってありがとうございます』というお言葉を頂き地域の役に立ってることも感じられました」

「NPO法人の皆さんから今日の活動を通じて自分の普段の生活では気づけないことを教えていただき、有意義で貴重な時間を過ごしました」

ベテランボランティアの方にアドバイスいただきながらノコギリで伐木

また、さまざまな部署の社員が参加するため、普段業務であまり話さないメンバーとの交流や、非日常の活動に達成感を味わう機会にもなっています。

「都会の喧騒から離れた大自然の中で、普段オフィスではあまり話さない方とも一緒に活動ができました」

「やり切った時の達成感がありとてもいい経験になりました」

慣れない道具を使い、協力して杭を立てる様子。翌日は筋肉痛になるメンバーも・・

先日は、代表の野澤も参加し、東京郊外で笹薮の剪定や枯れ木の伐採をしてきました。役員含め、すべてのenechain社員が森林保全活動に参加するのがルールです。

里山は、数十年前まで、その木を薪にして暖炉で使うなど、人々の生活にとって大切なエネルギー資源を供給する場でした。それが現代では、石油やガスが主なエネルギー資源となり、里山の木は放置されることが多くなっています。その里山の枯れ木を伐採することで、森林に太陽の光をとりこむことで、新しい生命が芽吹かせ、花が咲くきれいな里山を維持することができるそうです。それにより、生活路や散歩道となっている地域の山道の安全も確保でき、enechainの活動は森林保全だけでなく、地域の人々にも貢献する「Social good」となっていることがわかりました。

森林保全活動のルール作りを担ったビジネス部門の水町さんは、「まだルール運用を始めたばかりですが、徐々に社内にこのルールの意義が広まってきていることを感じています。参加すると、今まで気づかなかった発見があったるようです。この森林保全活動によって生物多様性を守ることに加え、災害防止や地域の生活環境への貢献など、さまざまな視点で地域社会への貢献に携わることができます。活動を通して最終的には、社員全員が自らの仕事を通じて『Social good』の体現者となることを目指していけたら」と語ります。

最後に

シリコンバレーの著名なベンチャー・キャピタル アンドリーセン・ホロウィッツ (通称a16z) のパートナー、ベン・ホロウィッツは「バリューだけを掲げてもアクションには繋がらない(中略)カルチャーはバリューではなく、その企業が理念を基にどう行動するかである。カルチャーは“一連の行動” にほかならない」と著書で述べています。

enechainは5つあるvalueの中でも「Social good」を一丁目一番地の、最も重要なvalueと位置付けています。ベン・ホロウィッツがいうように、掲げるだけなら簡単ですが、それが企業のカルチャーと言えるようになるまでには、社員の日々の行動に「Social good」が体現されなくてはいけません。森林保全活動は、日々業務を遂行する中で大切な人たちに胸を張れる仕事をするというコミットするだけでなく、地域社会への貢献にも積極的に取り組もうという会社としてのコミットです。

地域社会に貢献する意図で始まった森林保全活動ですが、コンピューターとデスクを離れて、日常とは全く異なる作業に没頭することで、活動を通してわたしたちenechain社員も恩恵を受けているというのが、実のところです。enechainでは今後も「Social good」を何よりも大切なバリューとして掲げ、行動に繋げ、enechainらしいカルチャーを作っていきたいと考えています。


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