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Thrilled with Unknown? | 手が震えるほど不安だった—8年の専業主婦を経て、異なる業界で新規事業を立ち上げるスリルも楽しむenechain バリュー体現者の話

enechainの2つ目のバリュー、「Thrilled with unknown?」。これまで世界になかった価値の創出に挑むスタートアップになくてはならないマインドセットを謳うバリューです。Unknown (未知) を楽しむコツを、Value Award受賞者に聞きました。

enechainは、国内最大のエネルギーのマーケットプレイスを運営するスタートアップです。"Building energy markets coloring your life" をミッションに、その規模が100兆円を超えるといわれるエネルギー業界が抱えるあらゆるペインを、テクノロジーの力でアンロックし、業界全体のDX実現を推進しています。

enechainでは、社員が仕事をする上でのDos and Don’tsの基準となる5つのバリューに「Social good」「Thrilled with unknown?」「Rainbow is beautiful」「No pain, no gain」「余白 。」を掲げ、半期に1度、これらのバリューを最も体現していた人たちを表彰する「Value Award」を開催しています。今回は、昨年末に行われたValue Awardで受賞したチームメンバーにスポットを当てていくことにしました。

enechain 5つのValue

Value Award受賞者は、いわば、enechainっぽい人です。Value Award受賞者のインタビュー記事を通して、enechainの働き方に対する考え方が伝われば嬉しいです。

今回ご紹介する八下田瑤子(やげたようこ)さんは、「Thrilled with unknown? 」の受賞者です。

「Thrilled with unknown? 」は、誰も成し遂げたことのない未知 (unknown) に挑戦するenechainだからこそ、自分自身が経験のないことであっても臆せず、難しい挑戦にこそワクワクし、ファーストペンギンになる気概を持つことを謳ったバリューです。

Thrilled with unknown? の行動指針

— 改めて、受賞おめでとうございます。受賞をどう受け止めましたか ?
正直、とても驚きました。私としては、ブランクがあることで取引先や同僚のみなさんにご迷惑をおかけしないようにと毎日必死だったので、「ブランクがあったなんて嘘でしょ?」とのコメントが率直に嬉しかったです。

— 8年間の専業主婦を経て入社したこと以外にも、未経験のエネルギー業界でeClearという新規事業の立ち上げに従事し、軌道に乗せるまで尽力したことが受賞理由でした。
eClearは、電力卸売市場における相対取引の信用リスクを保険で低減するサービスです。電力卸売市場の流動性向上のために現物クリアリングを提供したいとの思いから損保ジャパンと共同開発し、昨年9月にサービス開始しました (2022/9/7プレスリリース参照)。eClear独自の審査基準を満たしている発電事業者様、小売電気事業者様にご利用いただいています。

八下田さんプロフィール
2007年、三井住友銀行に入行。赤坂と大阪は四ツ橋で法人営業の経験を経て、本店で法人向け決済サービスの企画業務に従事。その後、夫の海外転勤に伴い退社。8年の専業主婦期間を経て、2022年4月にenechain入社。東京オフィスで新規事業立ち上げに携わり、夫の再度の海外転勤に伴い2023年1月からは英国ロンドンで同事業を支える。趣味はピアノ演奏とスポーツ観戦。カープファン。2児の母。クワガタの生育も得意。

— 業界出身者からみればスタートアップがクリアリング機能を提供するというのは”無謀な挑戦”にも見えるものだったらしいですね・・?
今考えると、知らずに飛び込んだことが良かったのかもしれません (笑)。後で聞いたところではenechainでは過去にも同様の取組をしてうまくいかなかったことなどを知って驚きました。でも、何事も楽しむ性分なので、「今ないものを作り新しい価値を提供することこそ、スタートアップの醍醐味。このスリルを楽しもう!」と。実際、毎日を楽しんでいました。

— 受賞した際の同僚からのコメントにも「ハツラツと過ごしている」「嬉々として取り組んでいる」とありました。八下田さんは、未知の挑戦、つまり unknown をすごく楽しんでいるように見えます。
誰しもそうだと思いますが、できないことや知らないことに囲まれている状況は、しんどいものです。これは、私が幼いころ出会った児童文学の「少女ポリアンナ」の影響もあるのですが、私は「どんな状況でも幸せや楽しいことを探す」というポリアンナの姿勢を心掛けています。今までと異なる業界に足を踏み入れ新規事業を立ち上げることは、分からないことだらけである反面、新しい知識の習得など大きな幸せがたくさんある状況でした。

「うれしくなるゲーム」という遊びで町中の人たちを前向きにする少女ポリアンナの物語。

子どもの頃から「何事も楽しむ、幸せを見つける」姿勢を実践してきて、今のしなやかで強い八下田さんがいるんですね。
「少女ポリアンナ」のほかにも、プロテスタント系の中学高校時代に教わった聖書の一節で「神様はその人に乗り越えられない試練は与えない」という主旨の言葉(コリントの信徒への手紙10.13)が大好きで影響を受けています。これらの影響で、「私にできないことは何もない、そしてこの状況を楽しむべき!」というマインドが出来上がりました。ただ、最初から逞しかったわけではありません。色々な経験を経て今の自分がいます。

— eClear立ち上げというスリリングな挑戦の中で、一番達成感を覚えた瞬間はどこですか ?
やはり、eClearの初回取引が成立した時でしょうか。最初は手が震えるほど不安に感じたこともありましたが、日頃取引先と相対している社内ブローカーやお客様とコミュニケーションを取りながら、一つ一つ進めていき、取引が成立に至った時は、ものすごく嬉しく達成感を感じました。

こういった多くの企業や複数のチームとの連携が必要なサービスやプロダクトのローンチは、あらゆる分野の知識が必要で、社内外含め色々な方とお話をしたりご教示いただく中で、私自身、大きく成長することができました。

— 逆に、一番チャレンジだと感じたのは何でしょう ?
お客様へのeClearのご提案です。私は、前職の金融機関で法人営業に従事していたので金融や決済の知識はありましたが、トレーディング経験や電力業界の知識が足りていなかったので、その道のプロであるお客様にeClearの有用性をご説明をするのが、最初はとても大きなチャレンジに感じました。

毎回事前に準備をしたつもりでも知らない情報が出てきたり、その場で答えられない質問をいただいたり、復習と勉強の連続でした。それでも回を重ねるごとに知識も増え、お客様が気にされるポイントを掴めてきたので、多くの方々のご協力のもと重点的に知識を補完し、対応することができるようになっていきました。

余談ですが、この時期、お客様にご提案に行く時は、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番をよく聴いていました。これを聴くとファイトが湧いてくるんです。

— 応援歌がラフマニノフというお話、社内のイベントでお話されていて印象的でした。そういえば、その社内イベント「マジカルアワー」も、自分の強みや得意なことをテーマに大勢の前で発表してもらうという、社員に挑戦を促す主旨で生まれた “Thrilled with unknown?”のバリューに紐づくものですね。
マジカルアワーは、大勢の前で発表するなんて久しぶりだったので、とても緊張しました。自分の強みって何だろう・・としばらく悩んだ末に、子どもの頃から親しんできたピアノ演奏を切り口に、ピアノコンクールの楽しみ方について話したんですが、終わった後は本当に安堵しましたね。

未知といえば、八下田さんにとってスタートアップという職場も初めてだったと思いますが、どのような経緯でenechainに巡り合ったのでしょうか。
専業主婦の時も子どもとの時間はとても充実していて幸せでしたが、銀行を退職してからずっとくすぶっていた承認欲求がどんどん積みあがっていきました。

一方で、長いブランクを経て自分には何ができるだろうか。家庭との両立が自分にできるのか。夫の海外転勤が予想される中、それを理由に退職したくはないし、迷惑もかけたくない・・など、不安も山ほどありました。実際、ブランクがあっても大丈夫という求人は少ないように思います。

enechainのマスコットキャラクター、ブルベア君と。

このような我が家の事情を踏まえ、「フルリモート可」「海外から勤務可」の2つの条件を軸に仕事を探しました。仕事内容等については、ブランクがあっても、どんな状況でも楽しんで、結果を出す自信があったからです。今から思えば、すごい自信ですね (笑)

そんな時に、大学のサークルの仲良しで、当時enechainで働き始めたばかりだった友人に「私が働いている会社、とってもいい会社だよ!一度話を聞いてみてよ」とenechainを紹介され、カジュアル面談で代表の遼さんと人事の清水亮介さんからお話を聞き、すごく壮大なことにチャレンジしている会社だ!と感銘を受け、一緒に働きたい!と思い、今に至っています。

— 大企業と創業3年のスタートアップとでは、働き方もカルチャーも全く異なりそうです。enechainの仕事は、どこにやりがいを感じていますか 
スタートアップ企業ならではですが、大企業では既に出来上がっている体制や社内システムも、「こういったことやものが必要ではないか?」と自分で考え、マネジメントに意見を出し、それを実現させていけることが醍醐味です。

enechainメンバーと談笑する八下田さん (左)

— たしかに、組織づくりや会社の意思決定に社員全員が関われるのは、スタートアップならではかもしれません。来月で八下田さんが入社してちょうど一年ですが、この一年だけでも相当変わりましたよね。
サービスも増えましたし、組織としても制度が整ったり、チームの成長に合わせて、日々変わっていってますね。それが enechain らしさなんだと思います。現状に決して満足しない。常に前を向き、より高いところを目指す方が集まっていると感じます。

—今年1月からロンドン居住となり、新しい生活とタイムゾーンが異なる中での仕事という、新たな未知が始まりました。新しい生活はどうですか。 

ロンドンにある王立取引所の前で。

ロンドンに到着して3ヵ月が経過しましたが、いまだに縦列駐車に四苦八苦しています。なるべく縦列駐車しなくて済むように事前に駐車場所の候補を調べてから家を出ます (笑)。今後は、英語をもっとブラッシュアップしたいのと、せっかくロンドンにいるので、ロイヤル・バレエやロンドンフィルなど欧州で開かれるコンサートをたくさん鑑賞したいですね。

仕事面では、拠点は変わっても、引き続き2022年9月にリリースしたeClear事業に携わり、このスキームをもっと多くのお客様に使っていただけるような施策を検討中です。

ロンドンならではの体験を楽しみつつ、エネルギー業界が抱えるさまざまなpainを解決するenechainの壮大で難しいチャレンジに、今後もワクワクしながら取り組んでいけたらと思います。

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