誰に謝っているのか
どうも山ぱんだくんです。何があっても謝らない性格のせいで損ばかりしてきました。
さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第七十七回は「誰に謝っているのか」
そんなに…謝らんでも…いいんじゃない…のかなあ…
第七十七回 誰に謝っているのか
「進撃の巨人28巻まで無料開放キャンペーン」の際、コミックスの最後に別作品を入れていたところ批難集中。「ごり押しがすごい」と文句たれる利用者に講談社は「申し訳ありませんでした。」と謝った。
「百田尚樹の夏の騎士をヨイショした作文を上げて図書カードをゲットしよう」キャンペーンの際、批難集中。「不快」「読者を馬鹿にしてる」という批判に新潮社は「申し訳ありませんでした。」と謝りキャンペーンを中止した。
最近、出版のいいニュースをあまり聞かないなあと思っていたところに上の二件が続いた。
それぞれの会社がやったことをいいとも悪いとも思っていないけれど、このニュースを見た時「誰に謝っているんだろう?」と思った。
自身の会社の財産を特別に無料で見せてそこに宣伝したい他の漫画を差し込む。
「これは『ヨイショしてください』で集まった感想文です」ということを前提に感想文を公開する。
誰に迷惑をかけて誰が怒って誰に謝っているのか。それがよく分からないのです。いや、良心とか倫理とか品性とか言っちゃうとまあ、問題ないとは言えないのかもしれないけど、でもそのことについて誰に謝っているんだろう。
なんかそういうこと、最近多い気がします。何かが起きて、関係ない人まで批判に参加して炎上して、叩かれた誰かは目に見えない何かに謝り続ける。みんながいつも誰かを裁きたがっていて、罰したがっていて、かつて人々が嫌った「マスコミの正義」が今一人一人の個人の中に存在しているような気がしてならない。
…なんか、変ですね。