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【葬儀屋さんは儲かるの?】 よく聞かれる何気ない質問①

葬儀の仕事について

お葬式の仕事について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?私は過去にこのように言われたことがあります。

「気持ちが寂しくなりそう」
「つらい気持ちになって滅入りそう」
「儲かりそう」
「大変そう」
「拘束時間が多くてつらそう}

あまり良いことを言われたことがありません(笑)

その中で「儲かりそう」という意見も割と多く頂くことがあるので、少しお話しようと思います。

葬儀屋の給与は高い?

今から30年以上前、葬儀に必要な金額は「平均で300万円は必要」と思われていた時代がありました。

確かにこの頃の「葬儀費用は高かった」と聞きます。

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家族構成も今より多く、冠婚葬祭で親族、会葬者、近所の方との付き合いが多くあった時代です。

そして、葬儀に関する情報も出ることがなく、事前に葬儀についてを調べることもなく、近所の葬儀社へなんとなく葬儀の依頼をお願いしていた時代です。

病院にも多くの「葬儀社」が待機しており、消費者が自身で情報を調べる術がなかった時代でしたので、一番最初に接点があった葬儀社にお願いするのが一般的な流れでした。

この頃は、葬儀社に務める社員の給与は比較的「高かった」と聞きます。

今ではダメですが、葬儀社の社員は勤務体系が不安定だったので、夜勤を繰り返しそのまま翌日葬儀の担当を行っていました。

急な葬儀の依頼のため、休みも無くなり、その分出勤し給与として反映されていたため、給与面だけでみれば多くの給与をもらっていたと聞きます。

勤務体系は異常でしたが、その分「給与として見返り」があった業界だったのです。

さらにご遺族より「心付け」をもらっていた

今でも葬儀担当者、葬儀関係者に「心付け」を準備する家族が多くいらっしゃいます。※写真は祝い事の「寸志・心付け」

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昔は今より、心付けを渡すことが「当たり前」とされ、準備をされていたご家族が多かったです。

心付けは「よくやってくれた」という証なので、葬儀担当者からすると非常に誇らしく有り難いものでした。

そのような関係で、葬儀社は特に心付けに規制をすることは少なく、むしろ名誉なことでした。

昔は「給与以外の収入」心付けがあった関係で、葬儀担当者は懐具合がよかったのです。

葬儀屋丸儲けは迷信?

今から30年以上前は、多くの給与があったと言われる業界でした。確かにその時代であれば、「葬儀屋丸儲け」だったのかもしれません。

しかし、現代では
「勤務体系の正常化・適正価格を目指す葬儀社」
「心付けの廃止」
「葬儀単価の下落」

などの影響で、普通のサラリーマンと同等水準の葬儀社が多いのではないでしょうか?

現在は心付けを明確に廃止する葬儀社も多くあり、心付けを受け取った社員は退職を余儀なくされる現状もあります。

お金だけで葬儀業界に居た人は「この30年間の間にいなくなった」印象です。

もしお金儲けだけで、この葬儀業界を志すのであればその人は「葬儀業界には向かない人」だと思います(笑)

今の葬儀業界の人材

葬儀業界全体としては9割が従業員10名以下の中小零細企業が多い業界であり、年配の葬儀担当者も多く「高齢化」の業界と言われています。

どの葬儀社も関連会社も、年配の人が多い印象でした。

しかし近年では若い方がこの業界を志す人も多くなり、大手葬儀社・大手互助会を中心に若い人を見ることが多くなりました。

昔より葬儀の仕事に就いていることに対して、抵抗が無くなっているという現状もあると思います。

ベテランと若いパワーが融合して、この葬儀業界がもっと良くなればいいと願います😌

現在、この葬儀業界に居る方は「本当に葬儀が好きな人」しか残っていないと思います。

自分もやっていて思いますが「葬儀の仕事はとても良い仕事です」😌

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