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イギリスのクリスマスの過ごし方


 小さな街の小さなお店

 日本のクリスマスはイヴに祝うのが主流で、家族より友達や恋人同士のイベントという感が強いでしょうね。以前(私がまだ日本にいた15年前)は、クリスマスは24日の夜にプレゼントをあげて、ケーキやケンタッキーを食べて過ごし、子供がいれば25日の朝にサンタさんからのプレゼントで、イベントは終了という感じでしたが、近年はどうなのでしょうか(私が知りたい[笑])。 イギリスでは、クリスマスは家族で過ごすもの。日本のお正月の様に実家に帰省したりする感覚です。早い人は初秋からプレゼントを買い始め、イルミネーションは各地で点灯イベントがあり、クリスマスマーケットも開催されます。25日を家族と過ごすので、24日は友達とパブで呑んだりする人も多いです。日本の忘年会のような集まりは、友達や会社のクリスマスパーティーがあります。

暖炉  

 
 クリスマスイヴは、暖炉の側に、ミンツパイとシェリーをサンタさんに、人参をトナカイに用意してから寝ます。朝に子供達が起きると食べた痕跡があるのでワクワクしちゃいますね。いよいよクリスマス当日、家庭によっても少し違いはあると思いますが、うちは、ストッキングに小さなプレゼントが入っていて、それはベッドの足下にあります。大人も1人1つ。今年の私のストッキングの中身は、トニックウォーター(ジントニックを後でプレゼントの1つとしてもらいました)、スキンケア用品、マスカラやリップ、スナック菓子、”どん兵衛”も入ってました!(ちなみに1個1400円でした!どん兵衛は高い!) 最後にみかんです。ストッキングにみかんを入れるのはイギリスでの慣習のようです。  
 クリスマス当日、25日の朝、(今年は)スモークサーモン、サラダ、オリーブやサラミ系、チーズ、ベーグル辺りをシャンパンと一緒にいただきました。その後で暖炉を囲みいよいよプレゼントをあけます。1人1人が1人1人にあげるので、うちは5人家族で、メインのプレゼントは4つ、そして、最後にサンタさんからのプレゼントもあるので結構もらいます。大人も子供もサンタさんからあります。そして、プレゼントをあけたら次はいよいよクリスマスディナーです。ターキー(七面鳥)を料理する家庭が多いようですが、どの肉をメインにするかはそれぞれの家庭にもよるし、その年にもよると思います。ちなみに、うちは今年はビーフの特上フィレ部分(脂肪がない部分)をローストしました。スライスした時に真ん中はほんのり赤く仕上がり、とても美味しかったです。メインとともにいろいろな野菜もローストしたものが出てきます。ワインと一緒にゆっくりと会話しながら2、3時間かけて食べます。親戚が集まったりもするので人数が多ければ会話も弾み、食事の時間も長くなるでしょうね。

 

 『イギリス料理は美味しくない』とよく聞きますよね。確かに外食すると当たり外れは結構あって、調べたり、勧められていかないと美味しくないレストランにあたったりしますし、オーナーや料理長が変わるとメニューの変更もあったりで一度行って美味しかったからといって、また美味しいとは限らないのもあります。家庭料理も普段食べている料理はお粗末なものが多いですが、ホテルのイングリッシュ・ブレックファースト、金曜のフィッシュ・アンド・チップス、日曜日に食べるローストディナーは美味しいです。


我が家のクリスマスツリー 
プレゼントが置かれる前。

 また、クリスマスツリーですが、11月末頃から各地で生木のクリスマスツリーが購入できます。うちは、近所の農家から毎年買います。根っこは切ってあるので数週間しか持ちません。25日以降最初のゴミ収集日は家庭ゴミとしてツリーが出されるので、もったいないなぁと毎年思ってしまいます。勿論、プラスチック素材のツリーもあるので全ての家庭で生木を使うわけではないですが。先日ロンドンでバスに乗っていたところ、ある男性が180cmくらいの高さのクリスマスツリーを持って乗ってきました。車を持たない人も多いロンドン市内では、珍しくもないことなのでしょうね。

去年のクリスマスツリー

 最後に日本のお正月セールのように26日からセールもあります。26日はボクシングデー(Boxing Day)という名前がついています。クリスマスは宗教上、25日を1日目と数えて12日間クリスマスです。うちは一応これに従い12日目に飾り付けを外し片付けます。家庭によっては1月の最初の週末や更に早く12月中に片付けてしまうところもあります。 いかがでしたか?日本のクリスマスとはまた違いますよね。他の国のクリスマスも調べてみて比較してみるのも楽しいかもしれませんね。 

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