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#40 詩「One Week」

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今日は金曜日。

仕事を終えてから、何キロも歩いて美容室まで行った。ずっと切っていなかったのでこんもりとした髪をバッサリと切ってもらうとすっきりする。自粛期間中にたくさん歩いて気づいたことだが、割合、生活範囲だとだいたい歩いて行けてしまう。

前まではどこに行くにも乗り物に乗らないといけないものだという先入観があったが、実際、歩いても同じくらいの時間で行けてしまうというよくわからないことが起こって混乱する。思考が公共交通機関に支配されていたのだ。

そんな感じで、思考のロックを外していくことで、見える世界が少しずつ変貌していくのが最近は楽しい。

少し話が変わるが、この前、過去の詩を読み返していて、ちょっとおもしろいものがあった。「One Week」という作品で、だいたい2013年くらいに書いたものだから、実に7年も前のものなのだ。

今となってはこんなの書けないよっていう感じがして、ほとんど別人の作品のように思える。なぜ一週間を詩にしようとしたのかはよくわからないし、どんな動機で書いたのかもはや思い出せない。

読んでいくと、月火水木は、ああそういう感じね、と読んで行けるが、ぼくは金曜で驚いた。「きみにあげる」。ほお、なるほど。すごいじゃないか。「金曜」という言わば「華金」を「きみにあげる」ということでもあるし、「お金」を「きみにあげる」ということでもあるし、確かに「金曜」って「きみにあげる」としか言いようがないなあと感心した。

いや、自分の作品なのだが、もはや他人レベルになっているので、時間が経った作品というのはこういう驚きがあるからおもしろい。まあ、ただ、投稿作品のようなレベルではないので、Twitterに放流することにした。それで少しは読んでくださった方々もいるので、7年前のまだ20代だったぼくも喜んでいるだろう。

限りなく自己肯定感が低いので、いつも作品を発表したり、何か所信表明をするようなときは、怖気付いてしまうのだが、こう時間が経ったりして他人のような目で見ると、実はこんな人がいてですねなんて紹介してみたくなったりする。

今日は金曜日なので、「金」に感動したことにちなんでnoteにもアップ。

作品を書いている自分と、それを発表する自分が、こうして切り離せるといいのかもしれないね。今日はここまで。

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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