ゴドーを待ちながら/サミュエル・ベケット(追記)


戯曲はやっぱり読み進め方がよくわからない。
どこに視点を定めればいいのかが見極められなくて、でもヴラジーミルの視点で読んでいけばよかったのかな?
ともかく、私はヴラジーミルを通してこの物語を読みました。

子どもの頃から「この世はややもすると現実ではないかもしれない、そうだったら怖いけど少しは楽しいかもしれない」なんて、半分ファンタジーな脳内を所持して生きてきた(その割にはリアリストで融通が利かない)ので、久々にどれが現実か分からなくなり、自分の記憶が定かではないことにパニックになりそうな、それでいてどこか痛快なお話に出会えて嬉しかった。
ヴラジーミルたちはエンデの絵本に出てくるアルコール漬けおじさんみたい。楽しい。

結局ゴドーって何なんだろう。神なき時代に神の後継者もどきを待ってるってことなのかなあ。
こないってわかってるものを待つなんてばかばかしいけど、暇すぎる故に、信じられないものを信じてるふりして自分を騙したりしてるのかなあって。暇を持て余してるんだなあって。神々の遊びみたいですね。
ん?ということはヴラジーミルとエストラゴンが神なのか??とか。

色んな解釈ができるっていうのが、物語とか文学の面白いところかなって思います。
数学とか理系科目は答えが決まっちゃってるもんなあ、と思ったりもするけどそれらも答えを導き出すまでに様々なドラマがあるんだろうなあとも思います。答えを自分で創造するとか見つけ出すってこともあるんだと思うと、そっちも楽しそうですけどね。
でも私は空想に浸ったり他人の脳内を覗いたりするのがけっこう好きなので、そういうのがわかりやすくできる文章だとか言葉だとか、こっちの方が好きだし向いていますね。






今日は朝からクリームパンを焼いて、それからお友達のお家に遊びに行きました。猫と戯れて、焼肉を食べに行きました。肉は人を元気にします。眠い



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