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巧言令色鮮し仁

昨日はおおよそ2ヶ月ぶりに主治医の診察だった。

暮らしぶりを訊ねられて、それなりに生きていることを伝えると「よくやってるんじゃないですか」と言ってもらえました。今後のことも報告したら、驚いてはいたけれど応援してくれた。やっていけると信用してもらえてるんだなあ、と嬉しくなった。

私のいまの主治医は相当に優秀なんだなあと、度々感じる。きちんと考えて言葉を発するし、常にフラットというか、何に対してもまっすぐの目を向けている感じ。
すごいなあ、ありがたいなあ、と思う一方で、職場でこんなに気をつかっていたらめちゃくちゃ疲弊してしまってプライベートではとんでもなく横柄になってたりしないんだろうか、なんて余計な心配をしてしまう。こんな善人が存在するはずない、みたいな。

診察が終わって、二年前にお世話になった病棟へ。
担当のおじさん看護婦(当時めちゃくちゃめちゃくちゃ、これ以上ないというくらいに、反抗した)に「良い顔してるね、二年前は大変だったけど、今は良いね」って言われた。優しいかよ。

病棟で大好きだったお姉さん看護師も呼び出してもらった。師長代理(すごいね!)をしていたみたいでとっても忙しそうだったけど、会いに来たことを喜んでくれて、すごく嬉しかった。

「当時はさ、エンデちゃんもすごく大変でさ、私もどうしよう~って思ってたけどさ、こうしてCBTとか治療していけばちゃんとこう、いきいきできるんだな、って、いま頭抱えるくらいこまってる患者さんもさ、大丈夫だよねって、がんばろって思える、ロールモデルだよほんとうに。ここ(病棟)にいるとどうしても中のことしか見えないからさ、こうしてたまに顔を見せてくれるとさ、その後と繋がってる実感ができるからさ、嬉しいよ」なんて、社交辞令だとしても泣きそうになるくらい嬉しいことを言ってもらえた。だいすきなお姉さんがいっぱいいて私は幸せだなあああ~!
「なにかをしたい」という感情はそれだけで尊いよね、と語らった。

年下の女の子にも少しだけ会った。当時一年目だった、謙虚で賢くて優しいその子ももう三年目!驚いちゃう。
私が入院してきたのはGW明けすぐで、まだ夜勤もしてなかったのに。退院する頃には「やばいよ~ぜんぜんだめだよ~」とか言いながらも同僚や患者から信頼されてたし、今はもうしっかり一人前みたい。でもまだまだ初心を忘れてなくて謙虚なまんまで。何はともあれ、みんながんばっててえらい!

やばいやつ、と私も思っていたし周りの評判もぜんぜん良くなかったおじさん看護師もみかけた。
ナース棟みたいなところ覗くといつも電子カルテ眺めてるだけで、誰かがナースコール押してもぜったい取らない。挙げ句、からだの不自由な患者さんが急いで向かってきてるのにエレベーターの中で「閉」ボタンを連打するような、そんな人。なんで看護師やってるんだろ、周りのがんばってる人からしたらいい迷惑だよね、あの人のせいで病院の評判が落ちかねないし、とか幾度となく思ったけどまあどうでもいいか。私が心配したところでどうにもならない。ただ退院のときのアンケートにはちょっと書いておいたよ!

異動した人もいるけど、たまに顔出すとだいたい誰かしらが相手してくれるの、ほんとうにありがたい。帰属意識が出ちゃうの良いような悪いような、でも巣というか戻る場所というか、困ったときに休みに行ける安全なところがあるっていう安心感はほんとうにかけがえのないもの。

タイトルに巧言令色鮮し仁って書いときながら、べらべらべらべら話すみたいにだらだらだらだら書きすぎでは?でも言いたいことは言わなくっちゃ!

月曜日はアイドルのコンサートです!久々の現場、緊張しすぎて地蔵しかできない。

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