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正しいおかね、社会の価値観を

こんにちは、エンカレッジ広報部のシロです。
子どもの居場所で、今注目されているお金についての教育。
自立した大人になるために、よりリアルな金銭感覚を身に付けてもらおうと、エンカレッジ各教室でも、これまでファイナンシャルプランナーの方をお招きした社会教育等を実施してきました。
中でも、独自通貨を活用した西原がじゅまーる教室の取り組みをご紹介いたします。


「もらう」を当たり前にしない

2018年に西原町に開所した西原がじゅまーる教室、現在は小学生を中心に15名が通っています。

他の教室と少し違うのは、「がじゅ円」という独自通貨を使った教室運営をしていること。
例えば仕事として宿題をしたら500がじゅ円、プラスのアルバイトで、掃除をしたら300がじゅ円、教室の学習プリントをこなしたら500がじゅ円、など、教室での学習やお手伝いにそれぞれ金額を決めています。

がじゅ円-01

それを毎月「お給料」として渡しています。
もちろん、子どもたちは教室のものや機会を購入することができます。
日々の食事、お菓子、筆記用具のレンタル代や、何かを作って販売したいときの材料費など。
教室の様々なことが、がじゅ円で成り立っています。

アセット 1

がじゅ円導入のきっかけは、食事提供で感じた「もらうこと」への慣れ。
西原がじゅまーる教室では、子どもたちへ軽食も提供しています。しかし、嫌いだったり苦手なものがあると、嫌悪感を示して食べなかったり等、残り物が多い日も。
もちろん我慢して食べる必要はないし、支援内容に対して無理にありがたみを感じてほしいわけでもありません。
ただ、食事やお菓子がもらえることに慣れる、は自立・自助努力の妨げに繋がるのではないか。
そこで、教室の様々なことに価値をつけ、子どもたちにリアルな社会感覚を持ってもらえるように、独自通貨がじゅ円を導入しました。
楽しみながら、時にはお金のありがたみを痛感しながら、日々がじゅまーる経済の中学んでいます。


嬉しいがいっぱいがいい。

持っているがじゅ円は、もちろん子どもたちが好きに使ってOK。
稼いだら稼いだ分だけ使えますが、「次のこと」を考えるように伝えています。
教室に来たときの食費から、忘れ物をした時に借りる筆記用具、すべてに価格がついているため、月1の給料日にすべて使ってしまったら大変なことになってしまう。
この月、どう過ごすかを考えることで、計画性や貯蓄の概念を身につけることができると考えています。

最近は、お菓子や飲み物などに加え、お米など家庭でも活用できるもののご寄贈も多く頂いております。
材料となる食材は、基本的に教室での軽食の材料に活用させていただいておりますが、余剰分は子どもたちががじゅ円で購入できるようにしています。
すると、「お母さんにプレゼントしたい」と、コツコツ貯蓄する子が増えてきました。
得た給与で、家族が喜ぶ姿が見られる。「稼ぐ」ことのリアルな経験に繋がります。
自分だけのことではなく、家族を顧みる。教室での学びへの満足度はもちろん、嬉しい、がいっぱい見られるようになりました。


商いを作る

何かを作って販売など、子どもたちが自身の商いで稼げる仕組みも考えています。

がじゅ円導入当初は、子どもたちが作ったものを販売することもOKとしていました。
しかし、講師たちへのの押し売りが多く見られるように。「買わされた笑」と感じることもしばしば。
加えて、そこに熱中するあまり、教室の仕事の基本である学習が疎かになることも。
これでは意味が見出せないと反省し、今は一時休止して、仕組みを見直しているところです。

自分が作りたいもの、欲しいものが、必ずしも皆に当てはまるとは限らない。販売するからには、ニーズ調査やクオリティも大事になってくる。
また、仕入れと儲けのバランスも考えないといけない。
子どもたちへも「物を売る」ことのシビアさも話しながら、アイデアを出し合う毎日です。


社会全体で育てる取り組み

がじゅ円の取り組み、社会福祉協議会や民生委員の皆様など周りの大人たちからご好評をいただいております。

今夏、ゴーヤの植え付け体験を予定しているのですが、なんとその苗をがじゅ円で購入できることになりました。
教室を越えて、様々な大人や社会と楽しみながら、社会の様々な価値を学んでいく。
社会全体で子どもをサポートする、素敵なきっかけとなったと思っています。



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