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高校生世代こそ居場所を

こんにちは、エンカレッジ広報担当のシロです。
2017年よりスタートした「高校生フォローアップ事業」。
那覇市と北谷町に教室をもうけ、これまでおよそ100人の高校生たちの居場所や進路のサポートを行なってきました。
今回は、このフォローアップ事業についてご紹介します。


高校生世代にこそ居場所を

卒業していった高校生世代の子たちが教室に遊びにきたり、近況報告をしに来てくれたり、ということはちょくちょくあります。
新しい友達、初めてのアルバイト、彼らが新しい環境や居場所にワクワクしている様子は嬉しいもの。
しかしながらその中でも、新しい環境に慣れようと必死な様子、壁に当たってどうしたらいいか悩んでいる様子がたくさん見て取れます。
中には、相談できる環境がなく孤立感を抱えたり、妊娠や非行などで高校を中途退学するなどの選択をする子も少なくない。
高校生世代について、大学進学へ向けたサポートはありますが、それ以外の選択をする子たちのフォローはまだまだできていないのが現状だと思います。

社会を目前にした高校生世代にこそ、何気ない時にでも立ち寄れる居場所、相談できる大人、様々な学びのできる環境が必要だと私たちは考えます。
そこで社会に出るまで継ぎ目のないサポートをするべく、2017年にエンカレッジでは「高校生フォローアップ事業」をスタートさせ、那覇市と北谷町に高校生世代のための居場所を開校しました。

まずは高校生たちが来たがる空間にしたい。
二つの居場所とも、カフェやコワーキングスペースをイメージしてスタッフで手作り。
大家さんから許可を得て、天井を高くしたり床を張り替えたり。
理事長も総出で作りました。
それぐらい、私たちにとってもワクワクする事業の始まりでした。


立ち寄れる居場所がある安心感

那覇市のフォローアップ教室は2019年より「未来こうさく室TIGUTI」と名称を変え、現在約50名の生徒が居場所や相談窓口、学習スペースとして活用しています。
ほとんどが那覇市や近郊の市町村のエンカレッジ卒業生。
中学卒業の際に、こういう居場所があるよ、と各教室のスタッフが案内してつながってきます。

担当するスタッフは変わりますが、同じエンカレッジ内なので近況を聞いたり、会いにいくこともできる。
私たちだけでなく、エンカレッジに繋ぐ前から関わってきた支援員の皆さんからも安心と期待のお声かけをよくいただきます。
中学卒業と同時に通い始めるのはもちろん、1年後や2年後に通いたくなったりした時でもいい。
周りの大人たちが居場所が必要だと感じた時に再度紹介してもいい。
高校進学後も、彼らの選択の一つにエンカレッジがありたいと思っています。


好きに過ごせるように

普段の高校生フォローアップ教室は一言でいうと自由。
宿題や進学に向けた学習をしてもいいし、おしゃべりしてもいい、本や漫画を読んでも、ゲームをしてもいい。お菓子やご飯を食べたり作ったりしてもいい。皆好き好きに過ごしています。
ふと訪れると、お蕎麦を作ってたり、その横で課題に取り組んでたり。
だけども、そこにある種の一体感があって、中学生の教室とはまた違った良さがあるなと感じます。
「自分の将来の為に教室を利用すること」と、1つの約束をしているからかもしれません。

毎日のように通う子もいれば、ふとした時に訪れる子も。
悩みを相談したり、なんならスタッフに怒られにきてる子もいます笑。

ほとんどが中学からエンカレッジで学んでいるので、エンカレッジへの信頼もより強固なものになってきているなあと感じます。
そして学んできた生徒同士の関係もより深くなってると感じます。
居場所はもちろん、エンカレッジやスタッフ、そしてそこでできた友人が、彼らの拠り所になっていることはとても大きな成果だと思います。


多様な学びの機会を

高校生のフォローアップ教室では、キャリア形成や進路相談に力を入れるようにしています。
そしてそうした中に、たくさんの大人たちが関わってくださっています。
ヒルトンbyダブルツリーの皆様がインターンシップを受け入れてくださったり、ENJOYプロジェクトという高校生世代と大学生・社会人のメンターシッププログラムに参加させていただいたり。
他にもマナー講習や職場見学、フードバンクボランティアなど、様々なご協力の元、毎年多様な機会を作ることができています。

生徒たちの声から企画がスタートすることも。
韓国語を学びたい、動画制作の技術を身に付けたい、などなど。
ちょっとした会話からも、彼らの将来への希望を汲み取り、それに繋がる機会を作っていきたい。
フォローアップ教室のスタッフはエンカレッジ1営業マンかもしれません。


目標はそれぞれだからこそ

高校生フォローアップ教室以外にも、中学生対象の教室のいくつかでは、高校生に学習スペースとして活用していいよ、と話しているところもあります。
ある教室では、最近よく高校1年の女の子が一人できます。
学校の課題をやったり、スタッフに進学先の相談をしたり。
高校という新しい環境で頑張っている様子を嬉しく思うと同時に、居場所を求めているな、とも感じます。

中学生時代は「高校合格」が共通した目前の目標だったけど、高校生となると個々で変わってくる。
だからこそ、立ち寄れる、相談できる居場所が必要だと思います。
そして、様々な大人や社会と関わる機会を作っていかないといけないとも。

事業としてはまだまだ始まったばかり。
「こんなこともできるんじゃない?」とアイデアはどんどん出てくる。
高校生たちが安心し、チャレンジできる居場所や環境、仕組みをもっと整えていきたいな、と思います。



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