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不安定であることで安定している

自分が不安定である、ということを自覚したのはおそらく中学生くらいだと思う。

よく病んでは、ほむぺ(死語か…)の りある(twitterみたいにつぶやくページ)で、
死にたがったり、自分を責めるようなことを書いていた記憶がある。

本格的に気づきだしたのは高校生の時。
中3のときに、同居していた祖母が他界し、
家庭内のバランスが崩れ始めたときから、
学校に遅刻して行くことが多くなったように思う。

夜、寝つきが悪く、なかなか眠れず、やっと眠れても睡眠が浅いので、
朝すっきり起きられない。で、遅刻。

高校受験のために学力をはかるテストをことごとくサボっていたので、
担任から、志望校より10ランクくらい下の学校を勧められたのがとてもショックだった。

受験はなんとかがんばって、元の志望校よりはランクは低いが、
担任に勧められたところよりは偏差値の高い学校に入学。

心の友にも出会い、楽しく過ごしていたが、
不眠症はしぶとく、遅刻を繰り返してはテストで成績を取り返す日々。

元気な時は精力的に動けるし、行動力もあって、動きたい!ってなるから、
生徒会に入ったり、新聞部の部長したり、バイトしたり、
それなりに忙しく過ごしてたけど、
ひとたび調子を崩すと何日も寝込む。何もしたく無くなる。
起き上がるのもしんどい倦怠感におそわれる。
今から考えると、躁鬱っぽくなってたのかもしれない。

テストのある授業は、勉強したらなんとか巻き返せたが、
体育なんかは出席点がほとんどだったので、
あと1回休んだら卒業できないくらいのところまでいった。
卒業間際、ヤンキーたちと一緒に補講でマラソン走って、
少人数で伸び伸び走ったらマラソンってこんなに楽しいんや。
と思ったことをよく覚えている。

そもそも集団行動と相性が悪いのかもしれない。

保健室にもたくさんお世話になった。
自律神経がイカれてたので、体温調節が上手く出来なかったのだろう。
夏場はクーラーの風が寒くていつもキレていた。キレて保健室に駆け込んでいた。
保健室に行けるのは1日1回1時間までという謎ルールがあったので、
1時間寝てもしんどい時はよく早退もした。

今よく巷で耳にするHSPというやつだと思う。
嗅覚も過敏で、クラスメイトの香水や制汗剤の匂いで気持ち悪くなって、保健室に逃げることもあった。


こんなにしんどくても、病院に行っても数値化はされへんし、誰もわかってくれへん。
という憤りが常にあった。

あまりにもしんどいことが多いから、
中学生の時からなりたかった、看護師になる夢を諦めたのも高校3年生くらいのときだと思う。
こんなしんどくて自分の世話も出来へんのに、人のお世話なんか絶対むりや〜ん。
って、さくっと諦めた。

そんなわたしが あ、不安定でもいいんやって思うようになったのがつい最近。

3年ほど前に、師匠に教えてもらいながらヨガを始めて、体調は劇的に好転した。

しんどくても寝込むことはほとんどないし、
夜はしっかり眠れる日がほとんどになって、
身体中のむくみが取れてすっきりした身体になった。

身体がしんどいとか、朝起きられへんとかの不調に対して、
周りの理解を得られないことに憤りつつも、
自分の根性がないから、頑張れば動けるはずやのに頑張ってないからや。
と自分を責めてきた15~21歳時代を送ってきたけど、
ヨガ(整体も)の師匠に出会って、身体の仕組みとか、反応とか、
ヨガの考え方や整体の考え方を教わって、
はじめて、わたしは悪くなかったんやって肩の荷を下ろすことが出来た。

自分の身体を守るために、防御の鎧を身にまとって、かたくなって、動けなくなってたんや、と知った。

みるみるうちに大きな鎧はとれて、すっきりした身体になったわたしだったが、
依然、安定している時期と不安定になる時期はやってくる。

安定している時は、結構全てのものに感謝して、心穏やかに過ごしている
小さなことでも幸せ。
不安定になると、周りの友だちがとても気になる
自分と友だちを比べて、劣等感と嫉妬で自己否定がはじまる
色んなことが不安になって、最終的にいつも、だからわたしはダメなんだ、に行き着く。
しんどいね

ながーーーーーい前振りはここまでで、
ここからが安定と不安定についてのお話。


今までわたしは、安定=〇 で 不安定=✕ だと思っていたけど、
どうやらそうでもないらしい、と気づいた。

というのも、今年の春あたりに、一風変わった男性と知りあった。

その男性は、出会って3回目の食事の際に、
「君のエネルギーは本当に美しい。」と口説いてくるようなスピ系。
最初は 変わった人や〜嫌や〜んと思ってたわたしだったが、
何かとんでもなく強力で抗えない引力のようなものにやられてしまい、
変な恋人がいる、変な人になってしまった。

わたしの友人いわく、
「えなそん(わたし)も相当スピリチュアルな人やで😗」
とのことなので、スピ系同士、なるようになってるのかもしれない。

その変な恋人は、そもそもわたしのエネルギーというようなよくわからないものを愛してくれて、
外見とか、行動とか、なにをしたからしなかったから、なにがあるからないから、
というような物質的なことにはそもそも関心がないようだった。

どうやら、何を言っても、何をしても、それによって嫌われることなく、好かれることもないらしい。
ということが分かってから、随分と楽になった。

あとは、わたしの調子がすこぶる悪い時、
彼に「今の(調子)が本当の調子なのかもしれないよー。」と言われたことも大きかった。

なるほど。と思った。
これまでは、波のグラフのように、
波の1番高いところと1番低いところの値のちょうど真ん中あたりに、
基準値のラインがひいてあるイメージだったけど、
案外、基準値のラインは1番低いところの値のところにひいてあって、
デフォルトの精神力が低いのかも、と思ったら、不思議と納得した。

精神は安定してる方がいいし、精神力は高い方がいい。
不安定であることも、精神力の低さも、悪である。
そう思って無意識に自分を責めていたことに、改めて気づかされた瞬間だった。

不安定であることが、安定してるってことも、あるんやなあ。
わたしはそういう人なんやろなあ〜。

と思ったら、省エネのわたしも、ガンガンいこうぜのわたしも、
今までよりちょっとだけ愛おしく、許せる気がした。

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