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クラシック音楽の購入方法、聴き方一覧

ヘッダー:https://publicdomainq.net/woman-istening-music-coffee-0056538/

※2022/9/25更新:目次を追加し、一部記述を追加しました。

はじめに

前回、

なる記事を書いたが、この記事を書いていて「じゃあ具体的にどうやって聴くの?」という質問が自分の中に湧いてきた。そこでこの記事を書こうとしたのだが、「だったらいっそクラシック音楽の聴き方をまとめたらよくね?」という結論に至り、この記事を書くに至った。

※この記事は2022年9月現在の情報を基に記入しています。情報が古くなっていることがあります。もし情報が誤っていたり、古い情報がある場合はコメントで指摘お願いします。

1. ライブで聴く

これがまあ最も高音質だし最も臨場感出るよね。チケット代で直接演奏家を支援できるし。ただこれについてはわざわざ記事にする必要もないし、毎回コンサートを生で聴くとなるとそれこそ演奏する方以外は出資がえぐいことになるんで・・・これを毎日のようにしていたバロック時代の貴族ってヤバいな
一応日本でのクラシック音楽コンサート情報サイト、予約サイトのリンク貼っておきます。
ただ、最近ではYouTubeなどの動画サイトで無料でライブ配信することもあり、それを視聴するのも手。

ローチケ: https://l-tike.com/classic/

2. CD、レコード、Blu-rayなどを買って聴く

ある意味王道の方法。音質も良いしおススメ。ただ、このCD不振の時代において、これらの媒体販売店は減少の一途を辿っている。近くにCD販売店が無いこともあり、「どういうところで販売しているのか」という情報は改めて確認が重要。あと言うまでもないがCDプレーヤーなどの再生装置が必要なので家電量販店やオーディオ機器販売店で揃えておこう。

2-1. 実店舗で買う

一番確実な方法。販売しているところは主にCDショップ、書店、家電量販店。
しかし都会の大きなCDショップでない限りクラシック音楽を大きく扱っていることはまれであり、有名物を除いてお目当ての商品に出会える可能性が低く、近くにそのような店が無い場合はあまり期待はできない。
中古でも構わないならブックオフなどの中古販売店の方が品ぞろえが良いし安いのでおすすめ。取り寄せが可能なこともある。

2-2. レンタルする

レンタルショップや図書館からCDをレンタルして聴く方法。メリットとしてはレンタルなのでかなり安いことが挙げられる。図書館に至っては無料。また基本的に私的利用の場合はコピー可能(この「私的利用」の範疇について詳細は下記URL参照)。
特に図書館においては「教育目的」という名目上かなりレアな音源が眠っていることもある。書庫に眠っていることも多いので、一度お近くの図書館でCDレンタルをしている場合、在庫検索をかけてみるとよいかも。
デメリットとしてはレンタルだから返却義務があること、また皆が使いすぎたために盤面が傷んでしまって音飛びする可能性があることである。レンタルするときは必ず再生面が傷みすぎていないか確認しておこう。

2-3. 通販で購入する

インターネット通販で購入する方法。メリットとしては実店舗では取り扱っていない、または流通の少ないCDも容易に購入できる点である。廃盤していない限りほとんどのCDを手に入れられると言っても過言ではない。
デメリットとしては商品が到着するまで商品の詳細及び状態が確認できない点、送料がかかることがある点である。

  • 大手通販サイト

Amazon: https://www.amazon.co.jp/

  • 大手CDショップ

  • 家電量販店

ヨドバシカメラ: https://www.yodobashi.com/

ノジマ: https://online.nojima.co.jp/

ジョーシン: 

https://joshinweb.jp/top.html

また、クラシック音楽CDを専門に取り上げているCDショップがあり、隠れた名盤も非常に多く取り扱っているのでおすすめ。

また、品質を気にしないなら中古で購入するという方法がある。中古な分価格も安い。ただし品質の保証はできない点に注意(特にフリマアプリ)。

ゲオオンライン: https://ec.geo-online.co.jp/shop/

3. ダウンロード購入する

音楽のデータをオンラインで購入し、自分のPCなどにダウンロードする方法。最大のメリットは、CDで廃盤しているものでも購入することができ、ほとんどの音源をカバーしている点である。デメリットとしては、ハイレゾ音源でない限りCDより音質が落ちる点であるが、普通に聞く点では大きな問題はない。音質にこだわる方はハイレゾ音源を購入するのがgood。
なお、ダウンロード購入と、後述の音楽配信サービスで注意しなければならないことが一つある。それは、
「検索するときは必ず日本語ではなく英語でないと見つからない音源、原語でないと見つからない音源が多い」ことである。英語で検索するときはウムラウトやアクサン、ハーチェクといった記号は省略すると見つかる。また、合字は分解するとよい。(例:Fauré→Faure、Dvořák→Dvorak、œuvre→oeuvre)
また、日本レーベルだと日本語でないと見つからないこともある。見つけたい音源が無くても言語を変えて検索してみよう。

音質にこだわらない場合はAmazonかiTunesが扱っている曲が多くおススメである。

https://www.amazon.co.jp/

音質にこだわる場合はmoraやmuseがおススメだが、たまに取り扱っていない音源もある。

個人的にもっと知られるべきクラシック音楽通販サイトは、イギリスにあるPrestoMusicという会社である。非常に数多くの通常音源とハイレゾ音源の両方を販売しており、クラシック音楽愛好家はまずここを利用してほしい。ジャズの品ぞろえもよく、ジャズ愛好家にもおススメである。

4. 音楽配信サービスにサブスクリプションする

多分現在一番おススメの方法。超格安で非常に多くのクラシック音楽を聴くことができる。オンライン配信限定の音源もある。一部サービスではハイレゾ音源での再生も可能である。大手の音楽配信サービスを登録すれば、クラシックのみならず全ジャンルの数多くの音楽を聴くことも可能。
こちらでも総じて英語入力や原語入力での検索が必要になる。
しかも再生ごとにごくわずかながら演奏家にも継続的に収益が入るので、繰り返し再生することで演奏家の支援にもなる。個人的にはまず音楽配信サービスでお気に入りの曲を探して、それをダウンロードなどで購入したり、投げ銭をしたりするのが一番の演奏家支援になりそう。

4-1. 音楽のみ

まずは音楽の配信サービスを紹介する。

まず紹介するのがAmazon Music Unlimited。月額980円(Amazonプライム会員は880円)。ファミリープランもある。非常に多くのクラシック音楽を取り扱っているうえに、ハイレゾ音源対応。後述のApple MusicがWindowsハイレゾ非対応のこともあり、Windowsでハイレゾを聴きたい場合は実質ここ一択のようなものである。

次に紹介するのはApple Music。月980円。こちらも非常に多くのクラシック音源を扱っている。さらにApple製品 (iPhone, iPad, Macなど)、Androidの使用者はハイレゾ音源対応。操作感はAmazon Musicよりよいと思う。さらに2020年にクラシック音楽配信サービスの大手Primephonicを買収したことにより今年に新サービス「Apple Classical」を登場させるうわさが出ており、このサービス次第では最高の音楽配信サービスになるかも。

次に紹介するのはSpotify。月額980円で音楽配信サービスの元祖。全ジャンルにおいて総合的に強く、クラシック音楽のレパートリーについても最強といえる。しかしハイレゾ音源非対応であるのがネック。あと音楽配信サービスの中では収益率が低いという問題もある。それでもカバーの広さはピカ一であり、幅広いジャンルを聴きたい方はお勧め。

無料で視聴したい方は、たびたび挟まれる広告がウザいが、YouTube Musicが多くの音源をシャッフルなしで聴けておススメである。有料プラン(Premium)は月額980円(YouTube Premiumに加入している場合は無料)。

また、クラシックのみに特化したサービスを受けたいならnaxos music library(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)かIDAGIOが有用そうである。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーはクラシック音楽大手のナクソスによる音楽配信サービスで、クラシック大手だけあって網羅率はすごい。しかし料金が月2,035円とかなり割高。
IDAGIOについては、値段は9.99ユーロ/月(コンサート試聴付きプランなら16.67ユーロ/月)と割高で、調べる限りレパートリーが少なそう。

4-2. 映像

次に、クラシック音楽映像のサービスをまとめる。

まずはやはり映像といえばYouTubeである。広告は気になるが、非常に多くの映像を見ることが可能である。広告も月1,180円のYoutube Plemiumに加入すれば消すことは可能で、しかもバックグラウンド再生も可能になり、先述したYouTube Music Premiumのサービスを受けることもできる。

次にお勧めしたいのはフランスを拠点とするクラシック音楽映像配信サービスであるmedici.tv。月1,200円(年間プランで年6,000円)でクラシック音楽のコンサートやオペラが見放題である。ただ、海外のサービスなので和訳は見られない。オペラを見る際は各自で対訳をそろえておこう。

オペラ対訳を無料で閲覧できるオペラ対訳プロジェクトは↓コチラ。翻訳ボランティアも適宜募集しているとのこと。

また、オペラについてはメトロポリタン歌劇場が公式のオンデマンドサービスを行っている。月14.99ドル(年間プランだと年149.99ドル)。対訳は無いので各自で用意しておこう。また、上演から23時間限定で無料配信もしている。公式アプリもある。

国内だと新国立劇場が適宜YouTubeで無料公開している。

コンサート映像配信サービスでは、やはりベルリンフィルのデジタル・コンサートホールを推したい。月14.9ユーロ(年間プランで年149ユーロ)で世界最高の演奏を見放題である。

結語

クラシック音楽の聴き方、買い方をまとめてみたこの記事だが、この記事を見た方がより多くのクラシック音源に触れてくれれば至極幸いである。また、金銭に余裕があるのならば、高いお金と時間と努力をかけて演奏してくださる演奏家の方々へ、CD購入やチケット購入などで演奏の代価を支払うようになれば、クラシック音楽界の活性化につながり、新たなレパートリーの録音や、歴史的な録音が生み出されることにつながるかもしれない。

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