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オリジナルであることが評価されない国

昨日、はじめて「絵を読み解く」講座に参加して下さった方から、
以下のようなレビューを頂きました。

とても嬉しいのと同時に、

ああ、ここが、今の日本の国語教育の問題点だよなあ

とも思いました。


その方の発言は、
とてもオリジナルで、

独自の視点で世界を見て、
自分の頭で考え、
自分の言葉で、それを他の参加者さんに伝えているのがとてもよく分かりました。


自分の意見と、
それを支える根拠を、
作品の中から見つけ出す力。
それを養うのが「読解」の授業の目的と思うのですが、
(根拠さえしっかりしていれば、どんな意見も許容されるべき)

日本の国語教育は、
「正解」があって、
それ以外は不正解にされてしまう傾向があるかもしれません。

「他の人は、私とは全然違う視点で、世界を見ている」

それに触れることが、対話の面白さで、

視点が違えば違うほど、みんなの視点が深くなっていくし、

「私とは違う視点」に触れることで、逆に、

「私の視点」も見えてくる。


違いは価値。

その方は、
自分の頭で考える力も、
それを、自分の言葉で伝える力も、
十分持っていました。

その方が日本の国語教育で評価されなかったのは、

その方に国語の力がなかったからではなく、
その方の思考力、表現力を、
今の日本の国語教育に評価する力がなかっただけ。

他の国なら、
「あなたの意見は、なんてオリジナリティが高いんだ!」
って評価されただろうなぁ。

オリジナルの視点を持っている人が評価されないで、
自信を失ってしまうの、
ほんとにもったいない。


昨日はたまたま、
外資系企業に勤めていて、
シンガポールから日本に帰ってきた友達と夜おしゃべりしていたのですが、

教育の多様性については、
話題にあがっていました。

とはいえ、

「日本って、公立の小学校でも、
 プールがあって、
 家庭科があるの、
 すごく良いよね!」

という話も聞くことができて面白かったです。
(学校にプールや調理実習室があるのは、海外では、
相当セレブな学校に限られるそう。
あとは、日本の「掃除当番」のシステムも
シンガポールでは評価されていて、
学校教育の中に取り入れられたとか)


「他の国」を知っている人の視点は、
やっぱり面白くて、


視点が多様であること、
すごく大事なことだよなぁ、
と思いました。


「視点」について
考えた一日でした。

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