土井裕泰監督映画「罪の声」感想 闘いが罪を生んだ。私の知らない時代で。
はじめに。
こんにちは。
今日は、星野源さん、小栗旬さんW主演の映画
「罪の声」をみたので感想です。いやーずっと観たかったんですよね。
以下、ネタバレが含まれます。未視聴の方は、観てから読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
〇どんな話か
テーラーを営む曽根(星野源)は、偶然。自分の声が録音されたカセットテープを見つける。実は、日本最大の未解決事件において、犯人が脅迫文として使用した音声がそのカセットに入っていると気づいた。何も知らない自分が、犯罪に加担していたのか。憔悴する。新聞記者の阿久津(小栗旬)は、その事件の担当に選ばれ、彼の過去にも記者としての傷跡を背負いながらも、自分なりに調査を進めていく。何も知らずに過ごしてきた誰もが、自己の生涯を巡りながら、その真相に迫っていくというようなお話。
土井裕泰監督は「花束みたいな恋をした」も監督なさっている方なんですね。初めて知りました!
〇強い気持ちが重かった…
まず、この記事で犯人が誰かなんていうことはいいません。ただ、そういう時代があったということは後述しますが知っていましたし、実際に起こった事件が何かモチーフになっているのかなとも感じました。
ただ、やっぱり真相が明らかになっていく過程で
歴史で何となく知った気になっていた闘いでの人間の重めの感情がずどーんとくる感じが苦しかったですね。具体的には宇野祥平さんの演じた役の姿がかなり印象的でした。
それは、この映画における最大のポイント
学生闘争があった時代からの遺恨
が原因です。
現在学生の私は、そんな時代があったということをニュースや社会科の講義でしか学んだ程度です。それでも、当時の人にとっては、それがのちの世代に残るまでの大きなトピックだった。
自分はほぼ知らない事でも、
人にとって大切なことは違う。
それがこの映画を観て学んだ1番の学びかもしれないと思い、かつたとえ生まれた時代が違っても大切なことだと感じました。
そういう意味でも見る人によって、
全く感じ方が違う映画だと思いました。
あなたはどうでしょうか。
〇他のサスペンス映画との違い
他のサスペンス映画と比べて、圧倒的に取材場面多くないですかね?あっちこっちに行ったり来たり。阿久津は、直ぐ会議室から飛び出していくイメージが強くありました。キャストの方も、MIU404メンバーが多くて好きな人が多かったのですが、そうしたメインキャスト以外の声をインタビューする場面が多かった。ある意味で「声」を象徴的にしている映画だからそうなんでしょうか。そんな感じがしました。
おわりに。
いかがだったでしょうか。観た事ある人の感想聞いて話したいです。結局、この物語のテーマって犯人が語っていたようなことなんでしょうかね。
うーむ。悩みます。
いつか、塩田武士さんの小説版も読んでみたい!
それは感じました。それにしてもこの本の表紙はぴったりですね…
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それでは、また。
煙
よかったらコーヒーでも奢って下さい。