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作家紹介〈書くアクセサリー企画〉

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書くアクセサリー企画のものです
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アクセサリー作家を紹介する。 ▶︎ Connie Vintage

アクセサリー作家を紹介する。 ▶︎ Connie Vintage

彼女の制作はテーブルいっぱいに材料を広げることから始まる。

これはここ、これはここ。

色を決めることができれば、もう自然に手が動く。
これだっ!と自分の中でバチッとはまったときが作品のできあがり。

Connie VintageConnie Vintage は知る人ぞ知る、わくわくなアクセサリーブランド。
他ではなかなか見られないユーモアたっぷりのパーツに心躍る。

デザイナーは、Aya さん

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四十ピースのジグソーパズルと、二千ピースのジグソーパズル。
どちらの完成が難しいかは聞くまでもない。

片手に収まるほどの大きさの中に、繊細さと大胆さが詰まっている。
pimlico(以下、ピムリコ)作品を構成する主なパーツはパズルピースよりはるかに小さいビーズだ。
一つ一つのビーズはかぎ針編みで編み込まれている。
代表作のswingシリーズは、ドレスの裾を持ち上げて勢いよく踊るようなうねりが

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異色の経歴を持つアクセサリー作家がここにもまたひとり。

元消防士。
消防士として経験し鍛えられた年月は、ちょっとやそっとのことでは挫けない不屈の精神を彼女に与え、負けず嫌いにもさせている。
来場者との会話を弾ませるネタにもなっているようだ。

556made(こころめいど)のアクセサリーは一本の細いワイヤーでできている。
枝垂れる葉や葉脈のような、思わず視線で追ってしまう滑らかで華奢なラ

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私事ではあるが、着物を見ると亡くなった祖母のことを思い出す。
装うことを楽しむ祖母は、こと着物に対して〈美しい〉という形容詞を使い、異なる色、生地、柄を調和良く組み合わせることがいかに難しいことかを力説していた。

kanoriのアクセサリーは、着物の生地や帯揚げでくるんだくるみボタンにビーズやスパンコールを縫い付ける和洋折衷な作風を特徴としている。
着物独特の色合わせや生地の選択は非常に美し

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ぱかりと開けられた小さな銀色のスチールケースには、沢山の作品が詰まっていた。
一ミリにも満たないレース針と手縫い糸で生み出される世界はとても美しい。
繊細でわくわくさせられる。
あたたかくて優しくて、どことなく切なさも感じる所もまた良い。
一本の手縫い糸で基本の編み方である鎖編みをして見せてくれた髙橋さんのレース針は、レース針の中でも二番目に細い十二番。
見せてもらった針先のくぼみはよく目を凝らさ

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自然と手に取ってしまうのは粒々したもの。
人生最後に食べたいものは、たらこスパゲッティ。
イクラの海に沈みたい。
粒々偏愛。

樹脂作家 おざきゆうさんの作品には、ビーズや鉱物などの【粒】が樹脂の中いっぱいに閉じ込められている。
彩り豊かできらきらとしているのが特徴だ。
染料は使用せず、色合いは粒を配置して作った層を重ねることで完成される。

入れただけでしょう?と思うなかれ。
粒の材

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