教育のニュースが気になったので
世間を騒がす”教員不足”、そこに関連する”問題教師”
どこを主軸に見るかによって、課題と問題が変わる典型
ご覧いただき、ありがとうございます。
最近のニュースを騒がせている”教員不足”問題。
こんなニュース記事も出ていたので、紹介しつつ、
ちょっと考えてみたいと思います。
まず論点のポイント1つめは”教員資質”
今回のニュースに挙がっている部分だけを見ると、私も思わず「うーん…」とならざるを得ない指導内容が散見されます。
ここで意識をしなければならないのが、『先生と生徒』という関係性。
この関係性の在り方の大前提に”ズレ”を起こしている人が多すぎるのが、昨今の問題点でしょう。
大前提は、同じ人間同士。人権の尊重をしあうことは当然です。
教員は、まだこれからの成長をさせていく生徒のために”指導”をする。
未熟な人に対して、指導・アドバイス・評価を行う。
ここに”上下関係”が存在していると勘違いしている人がいます。
だから平気で、相手の人権を踏まえているのか疑問を呈したくなるような、発言・行動をすることがある。
”子ども”を”子ども”と扱いすぎていませんか?
なんです。
極端な話、奈良時代以降の”元服”という儀礼においては、約12~16歳程度の男女が成人として扱われた時代がありました。時代は違えど、もはや大人なのです。
今回の記事では小学1年生ということですが、子どもの前に一人の人間です。この土台が崩れた瞬間から、指導は成り立たなくなります。
またこれは生徒・保護者によくある”誤解”(とまで言い切ります)、
先生という存在は”万能””正しい指導を行う”と強く思いすぎていませんか?
ポイントは”強く”なんですよ。
「一回のミスも許されない存在」というレベルで思う方が非常に多い。
それゆえ、ミスに対する追究の手を緩めない生徒・保護者・外部がいる。
だから教員の志望者が減っているのでは?とも思います。
丁寧に指導し、1つミスをやれば追究され、そして指導者として様々な能力や仕事を要求される。
いつまでも”教育”という感覚でいると、このすれ違いは永遠です。
だからこそ私は”共育”という考え方を推奨しています。
※”共育”については後述します。
論点の2つ目は”教員不足”
反論承知で書きます。
『本当に”不足”なのでしょうか?』
それは、現在の働き方・やり方をベースにした考え方で
”不足”という意味ではないでしょうか。
まず打つべき手は、その教育機関が
”何を実施する組織で、何を業務とし、
そしてその必要業務は内部で行うべきものか、
外部委託してもよいものかの仕分けをすること”
です。
正直、組織運営をしている際に、経営者層が考えるのは、
まず”無理・無駄”がそこに存在していないかです。
極端な話、ゼロベース議論はしたのかな?と疑問に思います。
例えばですが…
・そもそも運動会・体育祭・部活…やる必要ありますか?
・このイベントを取り仕切るのは、外部に依頼してはいけませんか?
・もしくは保護者・地域の協力を得ることは?
・子どもたちの”自立”や”自律”を促す機会にすることはできませんか?
私は、通信制高校の職員時代、今では”よく頑張ったな”とは思いつつ、
担当生徒60名超、サークル活動2つ掛け持ち、教科指導4科目、イベント担当
を1年間行い、途中退学ゼロ(全員進級)ということをやった経験もあります。
※多少通信制高校の特色もありますが、”進級は当たり前”ではありません。
全てを、自分の力だけで回すことは不可能です。
子どもたち・保護者・同僚・外部の協力者(卒業生など)の協力が
あってこその1年間だったわけです。
『共に育てましょう、共に育みましょう、共に自身も育ちましょう。』です
話を戻すと、
”教員不足”という言葉に踊らされず、
課題ではなく、問題に目を向けることが改めて必要なのでしょう。
なので、改めて同じ質問です。
『本当に”不足”なのでしょうか?』
とある人と話をしたときに、ふと言われました。
「少子高齢化社会に向かっていて、子どもが少なくなっていくのに、
なぜ教員不足なんですか?」
いたって普通の疑問だと思います。
”大人”という分母が増えていき、”子ども”という分子が少なくなっているのに、”教員不足”?
改めて、本質的な問題は何かを考えてみることが大事なのでしょう。
ちなみに、今回のニュース記事の中に
とありました。
若干、論理の飛躍を感じますが、”学校側に守られる”というここが
”教員”という仕事の不思議な点ですね。
<不思議を感じるのは…>
・一般の企業であれば、不祥事を起こした場合は、懲戒処分は当然。
・”学校側に守られる”とあるが、一般企業でもハラスメント問題などで、本来は懲戒処分になって当然な案件を、かなり知っているが、表沙汰になっていない。つまり”組織はその人員を守る”傾向があるのでは?
・個人的に記事の内容を見ると、”教育者としての資質”の前段階である”一社会人としての基本”かと思えるが、『教育』となるとそこに注視される傾向
と色々と感じる内容ですね。
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