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声をより多くの人へ届ける手段としてのSEO

アルゴリズムアップデートがあるたびに一喜一憂するの、疲れませんか?

検索エンジンやクローラーではなく、もっと人を見据えたコンテンツ制作をしたくないですか?

そんな悩みを抱えるWebコンテンツ制作に携わる方に、1年間で3000本の記事テーマを考え、自分でも直接1000本ほどの記事編集に取り組む中で培った、「現場で活かせるSEO」をお伝えしたいと思います。

――なんて偉そうに言ったものの、私自身もまだまだ勉強中の身です。企業やメディアのWeb担当者やブロガーのみなさん、ぜひ一緒に「声をより多くの人へ届ける手段」を考えていきましょう。

「コンテンツの質」ではなく「何を誰に届けたいか」を考える

まずはSEOの前に、「コンテンツの質」という言葉の呪縛を解かなければいけません。

noteやブログ、SNSなどで自分の文章を書いている人なら、少しでも多くの人にメッセージを届けたいと考えたことがあると思います。

私は毎日noteを書いていて、やっぱりリアクションがあると嬉しいですし、気合いを入れて書いたのに思ったようなリアクションがもらえないと、ちょっと凹みます…。(いつもスキしてくださる皆さん、読んでくださる皆さん、本当にありがとうございます…!)

クリエイターの端くれとしては、コンテンツの質がよければきちんと評価されて、自然とより多くの人に届くはずだ、という思いももちろんあります。

それはそれで事実だと思いますが、しかしその「質」を評価するのが一体誰なのか、見失ってはいけません。何をもって「質がよい」と判断するのか、自分で定義してはいけません。

「コンテンツの質」を主観で評価してしまうと、それは独りよがりなものになりがちです。(中には天性の感覚で質を見抜く審美眼の持ち主もいますが、それを身に着けるのは至難の業です。持っていない場合はいったん諦めましょう)

せっかく書いた文章が、心を込めた素材が、自己満足で終わってしまうのはあまりにもったいないですよね。

コンテンツを多くの人に届けるためにまず必要なのは、それが「何を伝えるもの」で、「誰にとってのコンテンツ」なのか。そして求められているのは「誰にとっての質」なのか、という客観的な視点です。

「コンテンツの質」なんてふわふわとした言葉はひとまず置いておいて、まずは「何を誰に届けたいのか」を意識しましょう。

SEOは単なるマーケティング手法ではない

さて、WEBに公開したコンテンツをより多くの人に届けようとしたとき、もっとも手軽で確実な方法がSEOです。(SNSマーケティングも、個人的に本質は変わらないと思っています)

しかし、SEOをただのマーケティング手法やテクニックと考えてしまってはいけません。もちろんそういった側面もありますが、それはいわば氷山の一角です。

その水面下にある本質を見極めれば、SEOはそんなに難しいものではありませんし、アルゴリズムアップデートの度に方針転換する必要もなくなります。(もちろん世の中のニーズが変わった場合は別ですが)

SEOの本質は「ユーザーファースト」

SEOには大きく分けて2種類あり、それぞれ「内部SEO」と「外部SEO」と呼ばれます。2つを細かく紐解いていくと、「クエリとの関連性」やら「E-A-Tの要素」やら「良質な被リンク」やら「効果的なインデックス」やら、初めてSEOに取り組む人にとっては一見難解に感じるフレーズがごろごろ出てきます。

でも、それぞれの言葉が意味するところを知るのは後からでも遅くありません。例えば何かしら語学を学ぶのに、それが英語なのか中国語なのかもわからないまま、いきなり単語の意味から調べ始める人はいませんよね。

SEOも同じ。SEOの本質は、ユーザーファーストです。ユーザーのためのコンテンツを作ることが、SEOの本質であり目的です。

SEOは、「検索順位を上げるための手段」ではありません。そうではなくて、「そのコンテンツが上位表示されること=みんなに届くこと」をユーザーに望まれたコンテンツが、結果的に検索上位に表示されるだけなんです。

この考えに否定的な方もいるかもしれません。確かに、検索アルゴリズムがまだ未熟だった一昔前までは、必ずしもそうとは言えない状況でした。でも今はもう、本質さえ見誤らなければきちんと評価されるようになっています。

そして世界トップシェアを誇る検索エンジンであるGoogleは、より精度の高いユーザーファーストを実現するために、日々アルゴリズムの改良を続けています。将来を見据えるなら、小手先のテクニックよりも本質を見極めた方が無駄にならないはずです。

なおSEOの本質からは少し離れますが、キーワードによってはサイト掲載数自体が減少する動きも見られ、Google自身が作るコンテンツ(GoogleニュースやGoogleショッピング)の精度が高まっている背景も考えると、そもそも検索流入がいつまであるのか?という点から疑っておくべきでしょう。(検索エンジンの在り方によっては、「SEO」という呼び方ではなくなるかもしれませんね)

今日のまとめ

・テクニックを学ぶ前にとにかく「ユーザーファースト」を意識しろ

コンテンツ制作の本質は、結局これに尽きます。求められなきゃそのコンテンツに価値は生まれず、それは一見テクニカルに思えるWebの世界でもなんら変わりません。

今回は、「優しいSEO」を意識した検索意図の汲み取り方を考えるための、序文のような位置付けをイメージしました。

次回からは、「内部SEO」と「外部SEO」、それぞれの対策を具体的かつ実践的に掘り下げていきたいと思います。みんなで、あらゆる現場で活かせるSEOを考えたいので、ぜひお付き合いただければ幸いです。

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