日本のアメリカ化がダメな訳
今回は、日本のアメリカ化がダメな訳を説明してみます。
数日前の『エニアグラムから見た日米関係』の最後のほうで、ちょろっと
話を日本国内に限定すれば、
日本がアメリカ化するのは、分裂の方向なので、
良くないのですけどね。
と書いたのですが、
ちょろっと書いたのは、エニアグラムを知っている人であれば、ほぼ常識だと思ったからです。
このことを指摘しているページは他にもありますし。
今回は、あえて、その理由を説明します。
それは、なんとなく説明しておいたほうが良いような気になってきたからです。
とは言っても、これを読んでいる人の中にはすでに分かっている人もいるとは思います。
では始めます。
エニアグラムの『統合と分裂』では、基本的な理解としては、統合が良く、分裂が悪いとされています。
また、日本の国民性はタイプ6だと言われています。
そうなると、
日本が統合の方向のタイプ9的になれば良い状態で、
タイプ3的になれば悪い状態、
だということになります。
タイプ9は、『調停者(ドン・リチャード・リソ/レニー・バロン/エリザベス・ウエイゲル)』『仲介者(ヘレン・パーマー)』とも言われる性格タイプです。
タイプ3は、『地位探求者(ドン・リチャード・リソ)』『演技者(ヘレン・パーマー)』『達成者(レニー・バロン/エリザベス・ウエイゲル)』とも言われる性格タイプです。
そして、アメリカは、タイプ3的な国民性だと言われています。
ですから、日本がアメリカ化するのは、分裂の方向のタイプ3の性格に傾くので悪い状態ということになります。
説明はここまでです。
この上で異論を書くなら、
『統合と分裂』の解釈には、現在、指導者により、いろいろと分かれていることがあげられます。
「分裂は必ずしも悪いものでは無い」という指導者もいるのです。
ですから、そういう解釈を支持して、日本のアメリカ化を肯定する人もいるかも知れません。
ですが、
私個人の実感としては、タイプ6がタイプ3化するのは、追い詰められているときです。
私としては、
どのタイプに関わらず、分裂が悪いと一概に決めつけるつもりはありません。
・・が、やはり長く分裂の状態にいる人には違和感があります。
完璧主義者で本来ビシッとしているタイプ1が揺れた感じになっていたり、
考える人であるタイプ5がハイテンション気味な消費者になっていたり、
この状態は、ストレスにかかったタイプが、それを克服するために行なっている行動だと見ることもできます。
なんというか、インフルエンザで高熱を出す人みたいな状態です。
高熱を出す(いつもと違う状態な)人は、元気な人だという話があります。
子供やお年寄りでは、発熱が無い人がいて、それは、発熱する体力が無いからだという話があり、
それと似たような形で、エニアグラムでも、力の残っている人が、分裂であがいていて、結果として元の状態に戻る人がいるようにも私には見えるのです。
全ての人がそうで無いにせよ、そういうパターンもあるように思っています。
でも、
そういった『分裂』状態は、あまり長い時間そうだと私には「おかしい」としか思えません。
ですから、分裂が固定化している状態に関しては、私は否定的です。
以前の文章や、今回の文章は、そういった立場からのコメントになります。
それと、タイプ3的なものはアメリカ的なもの以外にもありますが、
分かり易い説明として、アメリカで語られている面もあります。
例えば、シンガポールも私にはタイプ3的に見えます。
参考
私の過去の文章を調べたところ、
『エニアグラムの本に書かれているタイプ3国家アメリカ』
というものがあり、
最後のほうで、すでに今回と似たような『統合と分裂』の話を私が書いていたことに気が付きました。
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