創造性のメカニズム(メモ)
『創造性と脳科学:そのメカニズムと高め方』
https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2023/05/47896/
これ、
ビッグファイブの開放性と関係がるように見えます。
ビッグファイブの開放性は、
「芸術的創造性と科学的創造性の両方に関連している」
そうで、
開放性の側面因子のうち、
「自由主義」を見てみると、
開放性が低いときは、
「自由主義」:「権力を尊重」
となっていて、
開放性が高いときは、
「自由主義」:「権力に対して挑戦的」
となっています。
ビッグファイブでは
「権力に対して挑戦的」
と表現しているところを、
元の引用ではより強調して
「反社会的気質」
と表現しているようです。
どちらにせよ
「権力を尊重」
する場合は、創造性が低いことは共通しています。
ここで、創造性と知能がなぜ、高い相関を持つか? また、上位10%前後の知能であれば十分なのかは、以下の説明を読むとおおよそ分かってくると思います。
これを読んでいるかたは一度
『英単語10個で、あなたの創造性を測るテストがあるそうです 』
をやってみてもらいたいのですが、
このテストは創造性を測るテストで、「お互いに関連の無い10個の単語を出す」という課題を求められます。
こういうものを行っていると、先ほどの
「デフォルトモードネットワーク(創造性)とエグゼクティブネットワーク(知能)のつながりが強い」
ことが大切な理由が分かってきます。
まず、「デフォルトモードネットワーク」「内向きの思考」「ぼんやりと何かを考えている」状態で「発散的思考」つまり、とっちらかった思考をして「創造性」を発揮し、関連の無い単語の候補を思い浮かべます。
次に、「エグゼクティブネットワーク」「外向きの思考」「勉強に集中しているような」状態で、(発散とは逆の)収束的思考つまり、論理的な思考で本当に関連の無い単語なのか別のより良い単語はないのか吟味し答えの精度を上げていきます。
このときの論理性に「知能」が関係するということです。
また、このときの論理性は、ある程度・・・とは言っても、上位10パーセントの知能なのですが、それくらいの知能があれば、天才的な知能でなくても十分役目を果たすということのようです。それで、
「内向きの思考と外向きの思考がいったりきたり」
する中で、10個のお互いに関連の無い異なる単語を見つけていくわけです。
ただし、この創造性が数学や物理学に関わってくると、この検証作業にもっと高い知能が求められそうなので、分野によっても違いがあるように思いました。
まあ、アインシュタインのように「私は何ヶ月も何年も考える。100回中99回は間違えるが、100回中1回は私が正しい」と言ってしまう手はあるのでしょうけども・・。
『英単語10個で、あなたの創造性を測るテストがあるそうです 』で紹介したのテストを行っていて、私は「これは創造性のテストの割りに、論理性を使うなあ」「本当に創造性だけのテストなのかなあ」と思っていたので、
「創造性が高い人はデフォルトモードネットワークとエグゼクティブネットワークのつながりが強い」
という説明は納得できるものでした。
創造性の中には、こういった形のものもあるということです。
今回は、
創造性のメカニズム(メモ)
を書いてみました。
蛇足
ちなみに、エニアグラム的には、この創造性は、イメージセンター(ハートセンター、知情意の情の人)で内向き方向の『夢想家』『芸術家』のタイプ4が真っ先に思い起こされ、次に『傍観者』『思考者』のタイプ5が思い浮かびます。
とは言いながら、性格と能力は別物なので、そこは注意しておかなくてはなりません。
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