知情意のセンター

エニアグラムのセンターを知情意で語る話です。


私がエニアグラムを習い始めたころ、東京都知事選に石原慎太郎氏が立候補しました。
石原候補はそのとき「知情意の教育を!」と呼びかけました。都民の反応は良かったそうです。

ある日、私は、そのことを取り上げた新聞のコラムを読んでいました。
読んでいると、「知情意」という文字が目に飛び込んできました。

「あれ?」と私は思いました。「どこかで、何か、同じようなものを見たような・・」、それでエニアグラムの3センターのことを思い出しました。


ここで少し説明を入れます。
エニアグラムでは、9つの性格タイプを3つのセンターに分けています。

ヘッドセンター タイプ5、タイプ6、タイプ7
ハートセンター タイプ2、タイプ3、タイプ4
ガッツセンター タイプ8、タイプ9、タイプ1

また、各センターには日本語訳があります。

ヘッドセンターを 頭センター、思考センター
ハートセンターを 心センター、感情センター
ガッツセンターを 体センター、本能センター、腹(はら)センター


説明を終わって、元の話を続けます。

そこで、私は、当てはめてみました。
「知は・・・、頭だ。情は・・・、心だ。意は・・・、んん?体なのか?」
ガッツセンターのガッツは、直訳すると内蔵、日本語訳では本能や体などと呼ばれています。
ただ、当時はガッツの直訳が内蔵ということは知りませんでしたし、日本語に直した形で習っていたので、
はたして、「意」は「本能センター」や「体センター」に対応する言葉なのかということに悩みました。

みなさんはどう思われますか?
「知情意」の「意」とは、「本能」のことなのでしょうか?「体」のことなのでしょうか?

私は、ここでかなり悩みました。

結論は・・・、実は未だに出ていません。

私は途中から、これを考えることをあきらめて、
別の道から、タイプ8・9・1が、意であることを説明することに切り替えました。
つまり、「タイプ8・9・1を意を使って説明することはできるのか?」で考え始めました。
すると、すべて「意志」で説明ができそうなことが分かってきました。
タイプ9なども、否定点で意志が使えていないので、のんびり屋さんだと説明できそうです。これを使えば、本能や体よりも分かり易い説明ができそうです。

それから少したって、私はエニアグラムの掲示板にそのことを書き込んだのですが、書き込むときはドキドキでした。そのころは、独自解釈をする人もいなくて、しかも、私は、実はまだエニアグラム初心者だったからです。
エニアグラムのワークショップの後の食事会のノリで軽い気持ちで書き込んだのも事実ですが(管理人さんたちの顔を知っていたのも軽い気持ちを助長させました)、同時にドキドキとしてもいました。

さらに、1年2年かが経って、エニアグラムの日本の本の中で、知情意を取り上げた本が複数あることを知りました。
知情意との関連では、私より先にそのことに気が付いた人がいることを、私はこのときに知りました。
ただし、
その本の中では、私のように「ガッツ(8・9・1)=意」で悩んだような形跡はありませんでした。サラッと当たり前のように書いていました。
私は、本を書く偉い人がうらやましいと思いました。その理由を述べる必要も無く、言いっ放しができることがうらやましかったのです。
当時の私が掲示板に書き込むときには、「反論されたらどうしよう」と思いながら、恐る恐る書き込んでいたからです。

さて、話はここまでで、後は、タイプ8とタイプ1の説明をして終わりたいと思います。

タイプ8は『意をもって相手につなげる人』すなわち『相手を律する人』『統率者』です。
タイプ1は『意をもって内に入る人』すなわち『自分を律する人』です。

ちなみに、内や外などの方向性も、そのときに自分で考えたものを掲示板に書き込みました。
この方向性もかなり迷いながら決めていきました(特に5と7で迷いました)。

これを紹介しながら、
当時、エニアグラムの掲示板に「反論されたらどうしよう」と思いながら、これらを書き込んだことを、あのときのストレスと共に思い出しています。


ちなみに、今は少しばかり平気です。それは、この方法を10年以上使ってきて自信が少しばかりついたからです。

今回は知情意の話でした。

※ 知情意という言葉を使った場合、「知情意のエニアグラム」でまとめていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?