エニアグラムのセンターは知情意に置き換えることができます(そのことは、そのうち別に書いてみます)。
で、この中の意なんですが、「具体的」という意味も持ちます(この説明は省略します)。

そこから「意を見る」という言葉を作ることができます。

これが、「知を見る」なら、相手の思惑(考え)を見る。「情を見る」なら、相手の心を見る。
そして、「意を見る」なら、相手の具体的な行動を見る(意志の結果としての行動を見る|行動の結果としての数値や文字や事実を見る)。
となります。

世の中には、口だけな人は多いです(私もそうですが・・)。
そんなときは、その人の「意を見る」といいです。
実際に何をしているのかを見るといいと言うことです。

乾いた砂漠がある中東には、こんな諺があるそうです。

「言葉は雲、実行は雨」

相手の言葉をそのまま信じてはいけない。それは空に浮かぶ雲のようなもので、それがあるからといって、恵みのある雨が降る保証にはならない。雲はあくまでも雲である。
相手の実行があって、はじめて恵みの雨は降る。
だから、相手の言葉をそのまま信じてはいけない。気を付けなくてはいけない。

という意味なようです。

口では、「これから良くなります」「あなたのためを思っています」「これで成功間違いなしです」「本当です」「分かりました」「わたしは嘘をつきません」などと言われることもあるかと思いますが、そういうときこそ、意を見てください。
言葉はあくまでも雲です。

また、
エニアグラムで自分の性格タイプや相手の性格タイプを判別するときは、その人の言葉では無く、その人(もしくは自分自身)の意を見るようにしてください。
言っていることと、やっていることのつじつまが合っていない人は、意外と多くいるものです。

よく分からないときは、とにかく「意(具体的な結果)を見る」ようにしてください。

次回は、『知情意の一致』について書きます。


2018/11/10追記
これも「意を見る」態度のひとつです。


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