選択的週休3日制について

選択的週休3日制、政府と自民が検討 給与減る?課題も(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース』

政府は週休3日制も選択肢とすることで、多様な働き方を後押しできるとみる。
週休3日制について、加藤勝信官房長官は5日の記者会見で、「育児、介護、闘病など生活と仕事の両立を図る観点からも多様な働き方を推進することは重要だ」と指摘。

まったく分からない。
多様な働き方としての要望が具体的に どれくらいあるのか? (また、派遣看護師のときのように、架空の要望を、こさえらる可能性もあるが・・)
「育児、介護、闘病など生活と仕事の両立」を本当に考えているのなら、現場からの要望をすくい上げる気はあるのか?

これによる経済効果も見えない。収入が変わらなければ、何も起こらない。もちろん育児にはよいかも知れないけども。
逆に収入が減れば、経済が縮む。

育てや介護のほか、ボランティア活動への参加などにメリットがあるとする。週に1~2日、ふるさとなど地方で兼業したり地域活動に関わったりすることで、地域活性化につながるとの見方もある。

って、何? この「絵に描いた餅」感。

また、アメリカから言われたんじゃないでしょうね。
週休二日制も外圧って話ありませんでしたっけ、それで、それを ただただ達成するために、学校もとにかく週休二日にして、教育がダッチロールした。なんて話ありませんでしたっけ。

基本、判断が苦手で(新型コロナ対応を見よ)継続持続が得意、前例踏襲、変わらない変われない、
そんなタイプ6の国、日本において、こうも「予定ありき」「計画ありき」な感じで変化が起きるときは、なんだかキナ臭く感じてしまう私がいます。

ヤフーの別記事のコメントでは、
やつづかえり・フリーライター(テーマ:働き方、経営、企業のIT活用など)氏が、

雇用の調整弁として週休3日を強要され給料を下げられるなどの問題

を指摘していました。
とすれば、この前の派遣看護と同じ流れ?

何かの価値創造をするのでは無く、それができないから、労働を絞って利益を出そうということ?

現在日本は、GDPは世界3位だけど、ひとりあたりGDPは世界25位で、労働生産性は21位だそうで、
なんていうか、新しい世界の流れに乗れなくて、世界で稼ぐことのできない日本での後ろ向きな政策のように感じる。

「会社の社長がやるべきことは、筆記用具の管理でも、空調や電気の節約でも無く、家賃の値下げ交渉だ。社長にしかできないことを徹底的にすべきだ」と岡本吏郎氏が本に書いていたけど、
国にしかできないことで、国民を豊かにすること、何をやっているのだろうか?
まさか、週休3日にして、時間当たりの生産性を少しばかり上げようとしているとか。

先ほど、「国にしかできないこと」と書いたのは、大きな戦略やデザイン、国家間に関することで、
内向きなこと、
例えば『短時間労働者の賃金統計 厚労省が調査法の変更申請せず 大学教授や医師らの追加で時給が急上昇 :東京新聞 TOKYO Web
のような粉飾(ふんしょく)を言ってはいない。

ほんと、どうなっているのだ!?


参考 『なぜ日本には戦術があっても戦略が無いのか?

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