タイプ6日本においてのGo To トラベルで思ったこと

これは、記録と検証が必要な事件なのでは?
とは書いたものの、たぶん、記録は無く、たとえあったとしても書き換えられ、黒塗りされ、シュレッダーされ、
振り返りの機会は永遠に来ないかも知れない。

タイプ6日本は、パッシブアグレッシブな一面があるから。つまり静かに攻撃的に、記録と検証を邪魔される。

※ 『アメリカ人の言う「Passive Aggressive(受動攻撃)」とタイプ6について

だから、私たちは、今何が起こっているのか、あのとき何が起こっていたのかを知ることができない。

マスコミはすでに機能していない。
マスコミは権力と強く結びついている。
黒川元検事長と三密賭けマージャンしていた産経と朝日は、記者の名前を出すことは無い。

そもそも、名前を書くときでも、その基準は以前からおかしいものがある(宗教団体オウム真理教の創始者で、1995年(平成7年)5月に逮捕、2018年(平成30年)7月に死刑となった人物を、麻原 彰晃(あさはら しょうこう)と書いたり、松本 智津夫(まつもと ちづお)と書いたり)。
最近だって、山口で新型コロナをまき散らした人物をユーチューバー名の「へずまりゅう」と書いたり、「原田将大容疑者」と書いたり。
ネットでは、「へずまりゅう」と書けば、アクセスを稼ぎたい本人の思うツボ(期待通り)だ、という指摘もあって。

先の記者たちもユーチューバーをやっていたら名前が出たかも知れない。

で、先ほどの賭けマージャン、
『黒川検事長賭けマージャン 「レートはテンピン」「高額と言えぬ」 法務省局長答弁 - 毎日新聞』
https://mainichi.jp/articles/20200522/k00/00m/040/118000c
ということでお咎めなしだったけども、
違いはどこに?1000点100円の“点ピン麻雀で摘発”…常習賭博等の容疑で客ら6人が書類送検(東海テレビ) - Yahoo!ニュース』
https://news.yahoo.co.jp/articles/16054624497c7544e89b1583619f813d19813009
では問題になって、
そもそも、レート自体が本当に、その程度に低いものか?も新聞社は調べようともしていない。他のマスコミもだんまりを貫いている。

こんな話まである。

文春を読んでいたら目を疑う記述が…。某大臣を追及する趣旨の記事で、なんとNHK政治部記者が議員秘書よろしく文春記者に電話してきて火消し処理…これ問題やで。しかもそのまんま書かれてるし、まぬけやなぁ。
「NHKで二階派を担当しているXと申します」

https://twitter.com/SHIMAKeishi/status/1285240166475370497

文春で確かめていないが、本当なのだろうか。



本来書きたいものから、ずいぶんと、話がそれてしまった。
冒頭で、「記録と検証が必要」と書いたのは、
『GoToトラベル』の件。

https://news.yahoo.co.jp/articles/826fc6d2c27fa8d0a89afc60b2e604dd760dd149/images/000

今、東京では新型コロナが広がりを見せている。
東京都の小池百合子知事は、「夜の街」という言葉を使った。

https://president.jp/articles/-/36834?page=2

では、こう書かれている。

彼女は一貫して、「夜の街」をターゲットにした発言を繰り返したが、これにより「夜の街に出入りする人々」を特殊な人々、「普通の都民」とは違う人々であると印象付けることに成功した。

こうして、小池都知事は、仮想敵を作り出した。それで、その他の人は、あたかも自分たちは関係無いように思うこととなった。
昼間のカラオケなら大丈夫だろうと、昼間の飲み食いだけなら大丈夫だろうと、現在誤解している人が出ている可能性がある。
そこのところは、専門家も踏み込んだことは言えない。専門家故(ゆえ)に無責任になることは言えないのだろう。
ならば私が無責任に言おう。どうやら、この新型コロナ、同じものを触るときにも感染しやすい(病院での共通の情報端末から感染した例とか)。
…が、最近の感染の多くは、飲食時のおしゃべり、カラオケのような、声を出すこと(飲食店での感染、昼カラオケの感染、小劇場での感染、ライブハウスでの感染など)、運動などで、はげしく息をすること(スポーツジムでの感染、ただし、これは、ジム機材にウイルスが付いていた可能性もある。横浜国立大学の運動系サークル感染はどうであったのか不明)のようだ。
だから、「夜の街」と言うことで、他の人を安心させ、感染を広めた可能性がある。

上記のようなことを書いていたら専門家が発言していた。日付は本日(この文章を書いていたのは23日)の午前だった。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200723-00189530/

50%は無症状者からの伝播であることが分かっています。
「咳で発生する飛沫の量と会話で発生する飛沫の量は大きくは変わらない」とする研究もあり、これらのことから症状がなくても会話などで新型コロナが伝播する可能性が示唆されます。
新型コロナを発症した人が、症状が出る前からマスクを着けていた場合は、家族への感染を79%減らしました(OR=0.23、95%CI 0.07~0.84)。しかし、発症後にマスクを着けても家族への感染は減らさなかったそうです。


それで、である。
本日(これを書いていたのは23日)、2020年07月23日、東京都では初めての三百人突破である。366人である。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e0c614d9c3e002ca0e4f3fcab90a7b21ed05da

小池都知事は検査数が4926件であったこと、さらに20代、30代が6割を占めることなどを挙げたうえで、「全世代、とくに40代、50代をはじめとする世代への広がりがあり、23区にとどまらず多摩地域にも広がっている」と述べた。
感染経路については若年層の会食やパーティー、保育園での施設内感染などでも広がりがみられ、若年層での重症化の恐れがあることを指摘した小池都知事は「きょうも3人が増えて21人が重症」と明かした。

今、新型コロナは、全ての世代に広がっている。
確かに、「夜の街」に感染が多かったのも事実であるらしい、だが、これは、観測がしやすかっただけの話かも知れない。それに今は、感染が全体に広がっているのが分かってきている。
「夜の街」を強調し過ぎると、市中感染が広まったときに、前言との整合性がとれなくなってくる。先手先手で考え、後々のことまで考えるのであれば、問題を局所としてとらえる発言をすべきではない。

大阪は、二日続けて百人を突破、本日は、104人である。
愛知は、過去最多を3日連続更し、本日は、96人である。

ちなみに、東京都がFAXで検査数を集計しているのも問題である。
数が増えたときにどう対応するのか? アメリカでは一日万単位で感染者が増えているのだが。
これだと、「ひとつ、ふたつ、みっつ、… いっぱい」の世界とあまり変わりがなくなる未来が見える。
ちなみに集計では以下のような話がネットでは出ている。


感染防止の方法は、一つでは無い。いろいろなアプローチがある。
そのひとつが、移動や接触を無くすことだ。

以下のページをご覧いただきたい。動く絵だけ見ていると言いたいことが分かると思う。
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/world/corona-simulator/

日本語での解説。絵は止まっているので、先に上のページを見ておいたほうが良い。
https://gigazine.net/news/20200316-coronavirus-spread-simulator/

具体的にシミュレーションしていて、とても分かりやすいページだと思う。
人が動かないでいることが、感染拡大をどれほど防止するのか、直感的に理解できると思う。

ステイホームも立派な対策なのである。


そんな中での、『GoToトラベル』である。
ちなみに、オリンピックに向けて
東京五輪に向け入国緩和策を検討 安倍総理が表明へ』
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000189003.html
とも言い出している。

政府後押しの感染拡大策である。

『GoToトラベル』の説明をすると以下の通りである。

2020年4月7日、政府が事業規模108兆円におよぶ「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」を実行するため、16兆8057億円にのぼる2020年度補正予算案を閣議決定した。この内、1兆6794億円が旅行・飲食・イベントなどの需要喚起事業としての「Go Toキャンペーン」に充てられる(「Go To トラベル」「Go Toイート」「Go Toイベント」「Go To商店街」)。
具体的には、キャンペーン期間中(終了日未定)に指定旅行代理店(観光庁長官登録事業者)において旅行商品(パッケージツアー)購入やインターネットのホテル予約サイトから宿泊予約をした利用者に対し、代金の半額、一人あたり上限2万円分を割り引いたり、観光地の飲食店や土産物店で使える割引クーポン券の発行も支援する。(以下略)

https://ja.wikipedia.org/wiki/Go_To%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3#%E6%A6%82%E8%A6%81
より

ちまたでは、これを「GoTo ヘル(地獄)」だとか「GoTo ヘブン(天国)」だとか、からかわれて、SPEED(スピード)のヒット曲「Go! Go! Heaven」が、連想されている事態である。
「GoTo ヘブン どこまでも行こう Hey Heah 矛盾だらけの世の中じゃ いいも悪いも興味がないよね」などとネットで歌われる始末(しまつ)である。
確かに、今、矛盾だらけの世の中ではあるのだけども、いいや悪いには興味を持ってもらいたい。


https://twitter.com/takerunba/status/1283044018813837312
では、

あまりこの視点で語られていないようなので、備忘までに投稿。Go To キャンペーンと省益争いのお話。今日の動きを見るに、今回のGo To キャンペーンは国土交通省が主導しており、宿泊業者救済というよりは旅行業者救済の側面がかなり強くなってきている。以下、その理由。
(話が続く)

という指摘が出ている。

旅行業者救済といえば、
一般社団法人 全国旅行業協会の会長は、二階俊博 衆議院議員 自由民主党幹事長であり、
文春によれば、
Go Toキャンペーン受託団体が二階幹事長らに4200万円献金 | 文春オンライン』
https://bunshun.jp/articles/-/39127
なんて話も出てきた。


その「Go To トラベル」では、

まさに国交省内は、もう寝耳に水だと。急転直下で今回の東京都除外が決まったという形でして、本当に皆さん、驚きを隠しきれないということで今、省内では大混乱が起きています。

『急転直下のGoTo見直し 国交省は寝耳に水の大混乱(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース』
https://news.yahoo.co.jp/articles/84c8c86f3ef0b819e5382489ef2304b4ab7523b3

なんていう話も出てきて。

このときは、
「すでに予約をしている人は補償なし」
だったのだが、

観光支援策「Go To トラベル」の対象から東京を外したことをめぐり、政府は旅行のキャンセル料を補償する方向で調整に入った。政府は当初補償しないことを表明していたが、批判が続出したことで急きょ方針転換

https://www.asahi.com/articles/ASN7N3Q0XN7NUTFK003.html

したりで、なんだか滅茶苦茶である。

それで現場でどうなっているのかと言えば、

『GoTо混乱、観光業大わらわ…東京除外・前倒しで準備追いつかず』
https://news.yahoo.co.jp/articles/826fc6d2c27fa8d0a89afc60b2e604dd760dd149
のヤフコメでは、

これの何が酷いって昨日から始まってるのに、自分の旅行会社・宿泊施設が対象となるのかも分からなくて、その申請をするサイト開設は早くても週明けになる。
旅行会社に対する説明会もライブ配信はせずに大勢を集めて密で行い、当事者に色々聞いてみてもはっきりとした返事は得られない。当然問い合わせの電話はつながらない。
当事者も詳細を決定してないので、客からの問い合わせに旅行会社も返答できず。もうめちゃくちゃ!

こういったことは、以前から言われていた。
『旅行会社勤めです。助けてください。 |はてな匿名ダイアリー(2020/07/16)』
https://anond.hatelabo.jp/20200716204211
では、

1週間前に発表されたGoToトラベルキャンペーンは、「やります」の一言だけが全国に知れ渡るばかりで、事務局ホームページはできていない。詳細もわからない。急に発表されてしまったものだから社としての方針も何もわからない。という状態がしばらく続きました。
(略)
単純に考えて負担は倍以上です。

そして今日、「東京発着の旅行、あるいは東京在住の旅行者は対象外とする」案が出ました。
正式発表ではなく、あくまで案の状態でニュースになっただけでは、仕事中の私たちの耳には入りません。
テレビを見たり、ネットサーフィンしたりしてニュースを確認する暇はもちろんないからです。
そういったときは大抵、お客様からの電話で知るんです。
「さっきニュースで東京発着は対象外と聞いたんですが」と電話がかかってくるんですね。
唖然としました。
肝が冷えました。
今までの手間はなんだったんだろう。
(略)
旅行を申し込んでいただいても、キャンセルになればタダ働きです。
一定期間まではキャンセル料はいただきませんし、手数料もいただけない場合が多いですから、利益はゼロ。これまでかかった送料や雑費は全て旅行会社持ちですので、言うなればむしろ赤字です。

これからはどんな問い合わせを受けるんだろう、今まで案内してきた方には、どんな訂正をして、どんなお詫びをするんだろう、と。
(略)
先が見えません。
助けてください。


そして、ツイッターでは、

https://twitter.com/kappaman/status/1285832034393288704

今日の野党ヒアリングは凄かったぞ。GoTo事務局の場所すらわからないので、官僚がその場で電話をしたあげく
「知っている者が出払っていてわかりません」→「いまわかりましたが、8月から立ち上がるとのことです」

ぶっ飛んだわ。

今月は、まだ7月である。

詳細は以下の動画で、そのやり取りを見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=9kFKfK8Lc_U&feature=youtu.be&t=1188

事務局はどこにあるのかも分からない。人数が何人も分からない。再委託ももしかしたらやっているかも分からない。
そして、さんざん時間がかかって事務局がまだ無いことが分かる(このとき予定地も分かる)。
ここでの最前列に陣取っている人たちの質問力がすごい。なので、ここまでは分かった。


そして話は冒頭に戻る。

これは、記録と検証が必要な事件なのでは?

医師界は、
『重症患者が倍増。「医療体制、“ひっ迫していない”は誤り」 都の会議で専門家が苦言【新型コロナ】 | ハフポスト』
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f17c124c5b6f2f6c9eef0fe
と言っている。

と同時に、『Go To トラベル』に対し、
「我慢の4連休」外出自粛を 日本医師会長 新型コロナウイルス | NHKニュース』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200722/k10012528571000.html
とも言っている。

タイプ6日本は判断が苦手である。これは過去にも、散々(さんざん)書いている。
日本はレール型である。
軌道変更はできないし、走り出したら止まれない。
アメリカのような自動車型とは違う。

ならば、少なくとも、この事案(事件)について、後からの検証が必要になる。反省が必要になる。
過ぎたことでも、しっかりと反省しないと、次が来る。
すでに第二波な感じであるが、秋や冬にも、大波が予想されている。
いや、世界的に見れば第一波さえ収束していないという意見すらある。


ここまで書いておいて白状すれば、私も旅行に行こうかと思っている。
なるべく注意しながらの、誰とも話さない一人旅を計画している。
そして、今は、それを政府が後押ししてくれている事態である。
こうした事態が嬉しいのかと言えば、実に複雑な心境である。
一人旅を計画している人間が、上記の文章を書きなぐるほどには複雑な心境である(書きなぐってはいるが、リンクと関連情報は一生懸命探している。疲れた)。



※ 2020/07/27追記
・「名前を書く」の個所にとオウムの記述を追加。

そもそも知る権利としての実名報道と匿名報道の違いの線引きがよく分からない。

1989年、女子高生コンクリート詰め殺人事件が発生したときには、『週刊文春』が逮捕された少年を実名で報道したそうだ。
ならば、今回の三密賭けマージャンを報じた“同じ”『週刊文春』が記者の名前を実名報道しなかった理由は何か?

お笑い「アンジャッシュ」の渡部建の不倫報道をしたのも『週刊文春』のようだが、相手の名前は実名報道しなかった。
世間の多くはその姿勢に納得しているようだが、
では、東出のときとどう違いがあるのか?

他の週刊誌にしても同様である。
週刊誌における実名報道と匿名報道の違いの線引きも、またよく分からない。

・『旅行会社勤めです。助けてください。 |はてな匿名ダイアリー(2020/07/16)』
のリンクが無かったので、その追記。
https://anond.hatelabo.jp/20200716204211

・「GoTo事務局が八月から立ち上がる」
という話で、その内容動画のURLを貼っていたが、URLだけでは分かり難いので、
「詳細は以下の動画で、そのやり取りを見ることができる。」
の一文を追記。それとともに、URLの一部を太字にして、それが動画再生だと分かるようにした。
まあ、ちょっと見てみたらいい。
https://www.youtube.com/watch?v=9kFKfK8Lc_U&feature=youtu.be&t=1188

※いつもは、追記内容を書くことなく、修正するのだが、今回はなぜだか詳しく書いてみた。

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