日本の「起業したくない」話

 『日本の労働者「起業したくない」7割 33カ国中で最下位』によると、
日本の労働者の68.9%が「起業したくない」んだそうです。
 今回はこの話を取り上げてみます。

 日本はタイプ6の国です。
 タイプ6は安心・安全・安定を求めるので、それを損なう危険性のある「起業」なんて、日本人には向いていないのは当然です。これは、過去に何度か書いているつもりです。
 むしろ、起業したい労働者が3割もいることがスゴイとも言えます。


 「起業したくない」に関して、『SEは死滅する』(木村岳史)という本に、似たようなことが書かれていました。

 以前、米国に住む技術者(米国人ではなかったと思う)に「超優秀な若者がグーグルなどの米国ベンダーに就職してしまうので、日本の将来が心配だ」と話した時のこと。その技術者も「本当か。確かに日本はヤバイかもしれないぞ」と全面同意してくれた。

 だが、どうも話がかみ合わない気がする。私は「超優秀な若者が日本を去る」ことを問題視しているのだが、その技術者はなぜかスルーする。最初は私のあまりに劣悪な英語力から来るコミュニケーションギャップのせいかと思ったのだが、どうもそうではないらしい。そして次の一言でようやく分かった「日本の最も優秀な若者はなぜ、そんな退屈な大手ベンダーに就職するのか」
 そんなに優勝なら、なぜ自ら起業しないのか?一番優秀な若者でさえ、そんなに保守的なのか?

 「まあ、タイプ6社会ですからねえ」としか言いようがありません。
 だって、「日本の将来が心配だ」と、危機感を持っている筆者の木村岳史氏ですら、話相手より「安心・安全・安定」志向で「保守的」だったのですから・・・ね。話がかみ合わないほどに。

参考
日本はタイプ6の国です。エニアグラムでタイプ6日本を書いた文章をこちらでまとめています。

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