「何も考えずに他者を模倣する力」・・・それって日本人のことでしょう?

トゥギャッターで出ていた話題が日本人のことを指しているように思えたので、そのことを書いてみます。

『人間が繁栄した鍵は「革新的な思考力」ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない』

下が元ネタ

ウッド氏は、人間が繁栄した理由を高い思考力によるものだとする説について、「近年は多くの認知科学者や人類学者がこの説明を否定しています」と指摘。これらの科学者は人間の高い知能による説明の代わりに、「他者の行動を注意深くコピーすることにより、困難な気候や生態学的な状況に対処してきた」と考えているとのこと。

実験によると、チンパンジーは無意味な手順をスキップする一方で、人間は無意味な手順までも忠実に実行するそうです。

ウッド氏は「行動のコピーに関していえば、チンパンジーは人間の子どもや大人よりも合理的です」と指摘しています。しかし、一見すると不合理な「人間の過剰な模倣行動」こそが、人間の繁栄にとって重要な意味を持っていたとウッド氏は考えています。
たとえば弓矢の扱いを学ぶためには、熟達したハンターの動きをよく観察し、全ての行為を真似ることが最も近道となります。経験の浅い学習者は、ハンターの手順の中でどれが必要でどれが必要ないかを見極めるのが難しいため、弦を挟む指の本数や、矢を引く際のちょっとした仕草も完全にコピーする必要があります。
ウッド氏は、「人間の過剰に模倣する傾向により、人類学者が『累積文化』と呼んでいる長期間にわたるスキルの継承と発展が、世代を越えて可能になります」と主張。(略)(理解はできずとも)高い再現度で誰かの行動をコピーすることで、人間は技術を伝えていくことができたそうです。
ウッド氏は、「人間は勇敢で自立した革新者ではありませんでした」と述べつつも、他者を模倣する点にかけては非常に優れていたと指摘。


これ、日本のことを言われているようです。
日本の発展は、まさに、こうした形で行われました。

「人間は勇敢で自立した革新者ではありませんでした」は、
「日本人は勇敢で自立した革新者ではありませんでした」に置き換えても通じます。

エニアグラムで、こういった模倣向きな性格タイプはタイプ6と言えるでしょう(タイプ6以外でも、関係性のタイプ3・6・9の人たちならば、それなりに模倣力は高いのですが、ここでは細かい違いの説明は省き、タイプ6の話のみとします)。
そして日本人の国民性はタイプ6です。
日本人は、模倣やコピーが上手い国民性です。
ですから、大昔は、中国から文化をコピーして、明治以降は西欧から文化をコピーして。そうやって発展してきました。

トゥギャッターのタイトルは、
『人間が繁栄した鍵は「革新的な思考力」ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない』でしたが、
これは、
『日本が繁栄した鍵は「革新的な思考力」ではなく「何も考えずに他者を模倣する力」かもしれない』
に置き換えても通じます。

ところで、
タイプ6は、やみくもにコピーするわけではありません。
タイプ6は、安心・安全・安定がとても大切です。
なので、タイプ6は、安心・安全・安定のために、減点主義で疑いながら“正解”を探し、安心できるそれをコピーして依存しようとします。

タイプ6のコピーは、タイプ6の依存行動の一種なのです。


トゥギャッターには、こういう意見もありました。

だから歴史をもつ大企業ではイノベーションは起きないのか?

これは、「だからタイプ6の日本ではイノベーションは起きないのか?」に変換できます。
コピーばかりに特化しているので、創造が苦手になっているのです。
外に依存するのがデフォルトになっているので、内からの内発的な動きが弱くなっているのです。
これは、「等価交換」や「トレードオフ」と言われる関係です。


タイプ6のコピーの弊害は、具体例と共に
AI教育重視の話から日本の人力飛行機の歴史を思い出した』などで
すでに書いています。


タイトルにある「何も考えずに他者を模倣する力」・・・

「何も考えず」というのが、これまた、タイプ6の思考の否定点を思わせる表現です。これは、たまたま「思考の否定点」的な表現になっただけなのでしょうけども。


参考
農耕民族なタイプ6の性格が日本の高度成長期を支えました(そして、今は・・・)
タイプ6を思考停止と言っていますが
【エニアグラム用語】否定点とは?

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