ロボット掃除機が起こす火災で思ったこと

ロボット掃除機が原因の火災が東京都内で二件起きているそうです。
原因は、ロボット掃除機が、電気ストーブを押して移動させたり、コードを巻き込んだりしたからではないかと見られています。
たとえ、電気ストーブが倒れなくとも、移動した先にソファーがあれば焼けたりするらしいです。

『ロボット掃除機が火災の原因か 都内で相次ぐ』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190208/k10011808691000.html

これで、思い出したのが、
「なぜ、日本企業がロボット掃除機で出遅れたか?」
という話。

『ソーシャルもうええねん(村上福之)』という本で紹介されていた話ですが、
海外企業で有名になったロボット掃除機について、
日本企業でもロボット掃除機の開発については考えていたそうです。
けれども、仏壇のロウソクを倒して火事になる可能性を考えると実用化できなかったそうです。

安心・安全・安定を強く求めるエニアグラムのタイプ6日本社会では、
安心・安全・安定を損なわないように減点主義で厳しくチェックされます。
ですから、こういったロボット掃除機などの新しい製品に出遅れる傾向がある。とも読める話でした。

と、同時に、ロボット掃除機が売られ出して、それが一般化すれば、
多勢に流されて、自分のところでも作り始める企業が出たりもしたわけです。
そういったところも、タイプ6的で、周りと合わせることで安心・安全・安定を求めようとしているわけです。

「隣百姓」な感じですね。となりが田植えをしているから、こちらも田植えをしようかという感じ。となりが柿を植えたら、こちらも柿を植えようかという感じ。

ただ、今回の火事の件で思うことは、
私を含めた日本国民の中に、それが海外の企業であれば、
「まあ、文句を言ってもしかたないか」
と思っているフシがあるのではないか?
ということです。

これは、日本企業の足かせになります。
日本企業のほうでも、その企業キャラとして「ここまでしかしません」というのを受け入れてもらうのは大変だと思います。
ある意味、「日本企業なら分かってくれる」と依存されているわけです。

依存もタイプ6日本の特徴のひとつであったりします。



今回の火事の件について言えば、
私は、始めこのニュースを聞いたときに、そこまで気にしていませんでした。
けれども、
絵で見て話を聞くと、
確かに最近の電気ストーブには、低くて近くにロボット掃除機が来れば、それを加熱しそうなものから、細長く高くて倒れやすそうなもの。軽くて持ち運びは楽だけども、ロボット掃除機に移動されそうなものまで多種多様で、私もロボット掃除機を使っていたら、火災を起こしたかもしれないと思いました。

こういうときは、安心・安全・安定のために注意喚起してくれる。こうったニュースがありがたかったりします。

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