先憂後楽のように、内憂外楽を目指しています

私がエニアグラムの日本人論を語るときの姿勢を書いておきます。

私としては、先憂後楽のように、内憂外楽でありたいと思っています。
内憂外楽は、私の造語です。

日本国内に対しては、憂いてみせて、
国外に対しては、日本を楽観的に語りたいという意味です。

近い姿勢を持った人には、通訳者の米原万里さんがいます(たぶん)。
日本に苦言を言いつつも、日本を自慢することを言ったりしています。
米原さんは、小中学校のある時期に国外で過ごしたそうで、
そこでは、各国から集まった生徒たちがお国自慢をしていたそうです。

これは、フランスで生活する辻仁成さんの息子さんが、日本人を良く言うのと共通していると、とらえています。

米原さんに関して言えば、彼女はこのようなことを書いています。

『蟻にも個性』より

 たしかに国民性の国際比較をしたときに、日本人は没個性だというのには定評がある。一人一人の言動が判別しがたいほど似通っているのを気味悪がって欧米人が、日本人をよく蟻にたとえるのもよく知られている。
(略)
 少女時代の五年間を海外で過ごして帰国し、地元の中学校に編入した当時のわたし自身も、最初のうちは、学友たちのなかに、この日本人没個性説を確認する毎日だった。
 しかし、しばらくすると、一見没個性的な振る舞いの裏に、実は人間関係が緊張することを最大限避けるため、なるべく当たり障りのない言動に終始するよう気を遣う、自分と同年代の若者たちの様子に心打たれた。
 そして、他者との差異を必要以上に強調する欧米的表現方法の対極にある、差異を最小化しようとする日本人特有の言語習慣に馴染み、また学友たちと親しくなるほどに、一人一人が驚くほど個性的で面白い考え方や斬新な意見を内に秘めていることに気づかされたのだった。その千差万別ぶりは、決してロシア人やアメリカ人にひけをとるものではない。

日本人で、日本に苦言を言う人は、海外でも日本の問題点をしゃべる傾向があります。
私としては、できうる限り、これは避けたいと思っています(本当にできるかは分かりませんが・・)。

現時点の私の姿勢としてではありますが、
私は、内憂外楽を目指しています。

参考
日本のタイプ6の国民性と、私以外のエニアグラム使いについての雑感

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