日本も変わらない

前回の話の続きです。

そういう意味では、タイプ6の日本も変わらないのだろうな、と思っています。

今まで、日本はすでにどこかにある正解に依存して生きてきました。
通常レベルにおいてタイプ6は依存的です。

そして、これはこれからも変わらないのだと思いました。
もちろんレベルが高ければ、もう少し違った動きになりますが、そういった期待もあまりしないほうがよいように思います。

タイプ6は安心・安全・安定を求めます。安心・安全・安定を大切にすることがタイプ6の価値観であり、これが強くなると、「変わらない社会」「変われない社会」が誕生します。
内部からの変化ができないわけではないです。

基本は外部から正解をコピーするのが「思考の否定点」たるタイプ6らしい生き方で、その上で、戦略は立てれない(タイプ6の大切な安心・安全・安定の外と関わる必要があるから無理)。急速な変化はできない(今ある安心・安全・安定が崩れるから無理)。状況の変化が起こった場合の対応も、出遅れてできない。また出遅れて対応し出した後にさらなる変化があったら、それにも対応できない。
これらは変わらないでしょうし、国民性としての結果なので私の言っている点は大目に見られ問題視もされないでしょう。

今必要だと言われている破壊的イノベーション(安心・安全・安定の外に出る行為)などを起こす精神は、性格タイプの変更が必要で、キャラを変えなくてはならないので、できないということでもあります。これは国として国民性として集団として、です。

つまりは、日本においては、個人に過剰な期待をするしかないということです。
そしてこれも、タイプ6の依存の一種であったりします(自分では動かない)。

政治でも、会社でも、自分でなんとかするのではなく、「よい、お殿様」「大岡越前」「水戸黄門」を求めているふしがあります。こういった名君願望(欧米で言えば、救世主に全ての解決を求めているような行為)も、依存の一種です。
自分の安心・安全・安定のために空気を読むタイプ6な日本人は、自己主張が無いので、集団の中に、変化する力はありません。集団のリーダー次第で変化していく国民性です。

エニアをやっている人なら、そんなタイプ6の得意と不得意なんて私が言うまでもなく分かっていると思うので、今書いていることは釈迦に説法であったりはします。

日本は、これを前提に動くしかないですね。
以前引用した話で、誰の話だっかは忘れましたが(ごめんなさい)、
「イノベーションは外国で起こし、それを日本に持ってきたほうが早い」
という意見は、今更ながら、その通りだと思い始めています。

※ 文中の「否定点」が分からないかたは、マガジン『エニアグラムの基本用語』をお読みください。

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