“粘土層”“岩盤層”
組織には、“粘土層”と言われる人たちがいるそうです。
田んぼにある水を通さない粘土層のような人が組織にはいて、それが組織改革にとって問題になっている。という話だったと理解しています。
ではこう説明されていました。
ネンドソウカンリショク 粘土層管理職
「粘土層管理職」とは、古い価値観に凝り固まっているために、企業の組織改革の妨げになりやすい40代、50代の中間管理職のことです。経営層が意識改革を呼び掛けても、ねらいが伝わりにくく、彼らが間にいることで部下や現場レベルにまで浸透していかないことから“粘土層”と呼ばれています。伝統的なサラリーマン社会の男性中心主義から抜け出せず、女性活用やワーク・ライフ・バランス推進を積極的に受け入れようとしない上司として問題視されています。
この言葉、始めて見たのは日経新聞の企業人への小さなインタビュー記事だったような気がしてます。
「日経なんて読むな」な感じの大前研一さんが、この言い回しに早速反応していたのが可笑しかったので覚えています。「なんだ日経読んでるじゃないか(笑)」と。
最近ではこれに加え“岩盤層”なんて言葉まで使われているようです。
ただ、
変化が嫌いなエニアグラム・タイプ6な日本の国民性なら誰だって(私だって)自分自身が“粘土層”“岩盤層”に簡単になれると思ってもいます。
変化が嫌いな人にタイプ6日本は優しいですから。
よく政治家に文句を言う人はいますけど、
身近なことだったら、政治家に頼らず(依存せず)(タイプ6は依存体質です)自分で解決する能力があるかといえば、それは無いと言わざるを得ません。
例えばPTAは問題が多いという話を聞くわりに、自分達で解決したという話はあまり出て来ませんよね?
不満はあるけど、自身には解決能力が無い、もしくは解決の意志も無い。文句や不満をただ言うだけ。
「少し暮らしに難い(もしくは、やり難い)けど、俺はこのままでいい。俺以外が変われ、何かが変われ」
という態度です。
「自分以外が変われ」「変化は必要だ。だけど、その対象は自分では無い。自分は当事者になりたくない」
という態度です。
それは見方を変えれば、自分自身が“粘土層”“岩盤層”になっているということです。
この話に関連して、最近読んだこの文章が少しの衝撃と大きな納得を私にもたらしました。
「でも、使ってもらえないっていうのは?上から下ろして「これ使え」ってやってもらえばいいのでは?」
「無理無理。欧米ならともかく、日本でトップダウンなんてやっても現場動かない」
もしかすると、企業で再発防止に努めても同じ事故や事件が起きるのは、こういった理由なのでしょうか?
現場が“粘土層”“岩盤層”になっていて、意識改革が浸透しない。
そのようなことも思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?