タイプ5と「能力」、タイプ3と「能力」、タイプ8と「能力」
よく、タイプ5が『考える人』とか『知識をため込む人』なんて言われているので、
「タイプ5って言えば、知識でしょ」
と思っているかたも多いと思いますが、それは必ずしも正しくありません。
タイプ5の場合は、「知識」であったり「能力」であったりします。
タイプ5にとっては、「知識」も必要ならば、「能力」も必要だということなのです。
これはエニアグラムの本にも書かれていることなのですが、タイプのニックネームが邪魔をして見過ごされがちです。タイプ5は、自分だけのポジションが得られて、はじめて安定するタイプでもあります。それは得意分野といってもいいものです。タイプ5にとっての得意分野とは、「知識」や「能力」によって、得られるものなのです。タイプ5は得意分野を作るために情報収集に邁進したりもします。これは、「知識」強化や「能力」強化のために行なわれています。
いっぽう、成功や賞賛を求める人であるタイプ3にも「能力」を磨く人がいます。タイプ3ウイング4の『プロフェッショナル』と言われる人がそれにあたります。
成功や賞賛を得るには、いくつかのルートが存在します。「美男・美女」でも賞賛を得られますし、「お金持ち」でも賞賛を得られます。そんな中で、何らかの「能力」に秀でることにより、賞賛を得ようとするタイプ3がいて、こういったタイプ3も「能力」に磨きをかけます。その姿は、パッと見、タイプ5のように見えたりもします。
タイプ5と違うのは、タイプ5が、それに採算度外視で、のめり込むのに対し、タイプ3なら、採算まで視野に入れて、それを効率的に行なおうとする点です。
これは、「切り分け能力」として機能します。「ここまでできていれば、仕事として問題無い」「ここまでやって、できないなら、これ以上やっても無意味、もしくは、仕事として成立しない」というラインをタイプ3なら明確に感じ取ります。
さらに言えば、タイプ3ならば、たいてい仕事が早いです。つまり、タイプ3の「能力」は、成功のためにあるので、その「能力」には、効率と早さが連なってるのです。
3ウイング4の『プロフェッショナル』とは、「相手の期待に応える人」という意味でもあります。タイプ3の「能力」は、相手の期待に確実に応えるためにあります。
他にも、たとえば、タイプ8の中にも「能力」を磨く人がいます。タイプ8はエニアグラム9タイプの中で、最も闘争的な性格タイプです。『統率者(ドン・リチャード・リソ)』『ボス(ヘレン・パーマー)』『主張する人(レニー・バロン/エリザベス・ウエイゲル)』などのあだ名を持っている人です。
このタイプ8ですが、縄張り意識を持っている人でもあります。タイプ8は、この自分の縄張りを確固たるものにするために「能力」を磨きます。
タイプ8なので、「勝てる分野」にこだわります。確実に他人に勝てる、自分が頂点に立てる分野での「能力」を磨きます。
芸能人では島田紳助さんがこれにあたります。
いままでの話を、簡単にまとめると、タイプ5は自分だけのポジションを得るために「能力」を磨き、タイプ3は成功のために「能力」を磨き、タイプ8は勝つために「能力」を磨きます。
あなたにとっての「能力」とは何ですか?具体例を出しつつ語ってください。で、ワークが一つできそうですね。
島田紳助さんがどのように「能力」を磨いたのかは、次回、書籍から引用してご紹介したいと思っています。
タイプ5の採算度外視もそのうち書きます。
参考
『タイプ5の採算度外視』
そのうち、そのうち、で書くのを伸ばしていました。10月7日に、やっと書きました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?