トライタイプ 2021
トライタイプについて書いてみます。
を参考にして書いています。
概要
トライタイプ(tri type)とは、米国のエニアグラム専門のコーチ&エニアグラム研究者であるキャサリン・チャーニック・フォーブルが提唱している新しいエニアグラムである。
エニアグラムの3つのグループ
・ガッツセンター(タイプ8・タイプ9・タイプ1)
・ハートセンター(タイプ2・タイプ3・タイプ4)
・ヘッドセンター(タイプ5・タイプ6・タイプ7)
からそれぞれ一つずつ最も当てはまるタイプを3つ選び、27通りに分類する。
ウイング込みの基本タイプがセンターを跨ぐ場合でも、トライタイプに選出されるタイプがウイングとは限らない。
(例 1w2の人の場合、トライタイプは12Xのみでなく、13Xや14Xも充分ありえる)
これはウイング込みのエニアグラムを提唱した学派とトライタイプを提唱した学派が異なるためである。
それで感想をうだうだと書きます。
・まず、キャサリン・チャーニック・フォーブルの考え方が100パーセント理解できていないので、この感想はたぶん、ずれたものとなっていると断っておきます。
・「これはウイング込みのエニアグラムを提唱した学派とトライタイプを提唱した学派が異なる」の部分で言えば、私はウイング派となります。
ここnoteでも4W5と5W4の違いや、5W4と5W6の違いを文章で書いているくらいですから。
・ウイングでも統合分裂でもヘッド(思考)につながっていない『援助者』タイプ2が頭を使うとも思えないのですよね。タイプ2を見ていると、理屈に対する忌避感を持った人がいたりします。そういう人を無理やりトライタイプに当てはめるのも無理があるように思っています。
これが、『冒険者』タイプ7なら、ウイングでも統合分裂でもハートにつながっていないので、カラっとした人が多い印象となります。タイプ7を見ていて(ハートセンターの)タイプ4に間違えるような人に会ったことがないのも、このトライタイプに疑問を持ってしまう理由となります。
・トライタイプより、ウイングのほうが強いと感じる人もいます。
例えば『調停者』タイプ9は、おっとりのイメージが強いですが、少し圧を出して攻撃的なものを感じさせるタイプ9もいます。この場合は、トライタイプで語るより、単純に9W8(『調停者』プラス『ボス』)で語るほうが分かりやすいです。
また、9でも、「だめでしょ!」「しなさい!」という感じの人もいます(基本身内に対してですが・・)。そういう人の場合も、トライタイプで語るより、9W1(『調停者』プラス『“べき”の人』)のほうが分かりやすいです。
・センターには、センターの言葉というものがあります。
ガッツセンターの男性がハートセンターの女性を好きになって、あるときそのハートセンターの女性がガッツセンターの男性を笑いながらからかったことがあったのですね。ハートセンターの女性からすれば、嫌いであったら始めから相手にしません。だから多少は好意が入ったものだったはずなのですが、ガッツセンターの男性は、ハートの言葉を受け取らないで、言葉そのものを受け取って怒ってしまって…。そうなると、ハートセンターの女性も気分を害してしまって…。
あえて言えば「ばーーーーか」が「大好き」であったりするのがハートセンターなのですけど、これがセンターが違うと全然伝わらないのですよ(伝わる/伝わらない というより、そう受け取ってしまうのがセンターであったりするのですが、その話は横道に逸れすぎるので割愛します)。
他にも、ハートの言葉のやりとり・応酬を、ポカーンと見ている自称(ハートセンターの)タイプ4の人を見たこともあります。私からは(ヘッドセンターの)タイプ6に見えていたので、「やはりハートの言葉が理解できないんだな」と、そのとき思いました。
センターの言葉は、違うセンターだと分かり難いのです。
それで、トライタイプは、そのセンターを軽く見ているように感じてしまいます。
※ 『自分のセンターの確認のしかたを お教えします』エニアグラム上級者向け
・総じて言えば、トライタイプでは、ガッツセンターのタイプ9と、ハートセンターのタイプ2、ヘッドセンターのタイプ7を語るときに、無理が出そうな感じがしています。
・あとは、もしかすると、日本人をアメリカ人が見た場合、その多くが、タイプ6を頭としたトライタイプに見えるかも知れません。同様にアメリカ人を日本人が見た場合、その多くがタイプ3を頭としたトライタイプに見える可能性があると感じました。
どういうことかというと、文化が異なる人が見た場合、その国の国民性となっている性格タイプが前面に見えてしまう可能性があるということです。
だから、日本人が自分のトライタイプをどう語ろうと、「いやいやいや、どうみても6入っているし」「6だし」「6だし」「6だし」と言われてもおかしくない気もしました。
・どの性格分類でもありうることなのですが、自身が理想とする(もしくは、こう思われたい見られたい)トライタイプを申告する可能性があるとも思っています。以前、エニアグラム関係の分類話で、「アメリカでは、自己申告する人が多いタイプがある」と聞いたことがあります。トライタイプでは、誤認をどう防いでいるのか気になりました。
・他のエニアグラム指導者の説明のように、簡単に性格を把握して応用し辛いのも難点です。私は国民性をエニアグラムを通じて解説していますが、日本のトライタイプや、アメリカのトライタイプ、その他の国のトライタイプを出すだけで時間がかかりそうです。
国民性などは、大まかに把握して理解しておいたほうが良いと思っています(そのうち、試しに日本のトライタイプを考えてみる予定です)。
・リソ&ハドソンのようなレベル(成長の段階)と比べると、単なる分類分けで終わってしまいそうな気がします。
リソ・ハドの場合は、各性格タイプの成長の段階をかなり細かく書いていて、それが魅力であったりします。自分がどの段階にあるのか知ることができます(自分のタイプを正確に分かっている前提ではありますが・・)。
そして、それは、国民性、例えば日本の国民性にあてはめても通用するものです。私のnoteにおいての日本の文章では、リソ・ハドの成長の段階を使った記事はかなりあります。
トライタイプには、そのような意味での魅力はありません。
・一方で、自分がセンターを使うときに、どういう使い方をするか想像するときには有効だと思っています。
・タイプ誤認の緩和に使えるかも知れないと思うときはあります。
別センターのタイプを自分のタイプだと誤認している人がいた場合にトライタイプを使うわけです(例えば、ハートのタイプ2を自分のタイプだと思い込んでいる、ヘッドのタイプ6)。
少し前に私のトライタイプ診断結果を「369」と載せたので、これを話題にする必要性を感じて書いてみました。
ちゃんとした訳本も出ておらず、英語のページを読むつもりもないので、語るのを避けていたのですが、この機会に現時点の感想を上記のようにまとめてみました。
ちなみに、トライタイプ診断結果はあまりあてにならないように感じました。
私が「369」とも思えないのですよね。ここnoteでの私の文章も「369」的でも無いと思っています。ですから、あの投稿は、冗談半分というか、皮肉半分というか、あまり診断を信用しないようにという意味があったりしています。
noteでトライタイプ診断を書いた人がいて、私の文章も読んでいたるかたなので、私の結果を載せれば、少しは参考になるかな?という思いもあって載せたものでした。あくまで診断結果は参考程度にすればよい、という意味で、あの投稿を書きました。
あの診断結果を私が外に見せている私だという捉(とら)え方もできます。
陽の光の下にいる私は「369」なのかも知れません。
となると、「外に見せている(見せようとしている)トライタイプ」、「本当の自分のトライタイプ」という分け方もできそうです。
以上、トライタイプに関する現時点(2021/04/21)での感想でした。
追記
トライタイプ27タイプは以下のようになっています。
125(指導者)
126(支える人)
127(教師)
135(技術者)
136(監督官)
137(システム構築者)
145(研究者)
146(哲学者)
147(永遠の夢追い人)
258(戦略家)
259(知恵袋)
268(正義の味方)
269(良識ある善意の人)
278(楽観的自由人)
279(ムードメーカー)
358(ザ・問題解決者)
359(思索家)
368(正義の戦士)
369(カメレオン)
378(パワープレーヤー)
379(大使)
458(人文学者)
459(瞑想家)
468(予言する人)
469(自分探しの旅人)
478(発信者)
479(妖精)
詳しい内容は冒頭のリンク先で説明されています。
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