宝塚は、どうやらPassive-aggressive Organizations

『宝塚新理事長が「いじめはあったのでしょう」と暴露 生徒とのミーティングで発言、続けて「今回認めたら全てを認めることに」』

「会見から3日後の17日、中止となっていた大劇場での雪組公演が12月1日から実施されるとの発表がありましたが、その前日16日には雪組生が集まり、村上新理事長や組プロデューサーとの話し合いの場が設けられました」

 そこでは、

「男役トップの彩風咲奈(あやかぜさきな・93期)が、『このままではお客様の前に立てません』と切り出し、あわせて“指導”と称した従来のパワハラ的慣習を廃止するよう求めたのです」

 男役2番手の朝美絢(あさみじゅん・95期)もこれに呼応し、他の生徒たちも「(Aさんの)ご遺族に誠意を示してほしい」などと口々に訴えたというのだが、

「村上新理事長ら幹部は、『法的にはパワハラに該当しませんが、いじめはあったのでしょう。一昨日の会見では言いませんでしたけど』と口を開いたのです」

 にわかに信じがたい発言であり、会見で認めなかった理由については、

「『皆さんは歌劇団にいる限り、誰もが被害者であり、また加害者にもなり得る』とのことで、『今回の件を認めれば、これまで起きていた全てを認めることになる。宙組の上級生だけでなく、生徒全員を守るための判断だった』というのです」

 この日、数時間に及んだ話し合いの終盤では、

「村上さんは『それでは皆さん、12月の公演から頑張ってください!』と、何事もなかったかのように呼びかけ、唖然とする生徒たちも多かったといいます」

日本はエニアグラムのタイプ6の国だと書き続けてきて、
そのタイプ6の記述の中に、

健全なタイプ6は、自分のまわりで何か不適切なことが起きていることを感じ取ったり、自分が関与している組織の中で他者が力を悪用していることを察知したりすれば、怖れずに疑問を提起する。(略)しかし、これから見ていくように、通常のタイプ6はこういった状況になると怖じ気づき、(以下略)

とあることも、これまた何度も書いてきたのだけど。

今回の宝塚問題のように下のほうから、疑問を提起してきても上が止めることがある。

これは、大坂万博も同じで、国民の多くが疑問を提起しても上がその疑問を止めている。

正常化への道が途絶えている。

宝塚の組織が、
『Passive-aggressive Organizations(パッシブ アグレッシブ オーガナイゼイションズ 受動攻撃性組織)』
となっている。

「保守的で、融通がきかず、そのため予期せぬ危機に弱く、社内は出る杭が打たれる空気で、企業としての社会的成功よりも企業内人間関係に波が立たない道を選択する傾向がある、問題を抱えた組織」
となっている。

外を見ずに、自分達の安心・安全・安定だけを守ろうとしている。

変更ができない。責任を持てない。
今の日本の組織でよく見かける問題でもある。
せっかくの誠意をうまく改善につなげたいのだけど、それができないもどかしさがある。

内部から疑問が提起されているところは、レベルの高い動きであるのに。
本当にもったいないことである。

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