お金の話 3

病気する数年前、急に母親が通帳を見せてきた
何の疑いもなく開いた私は驚いた
あり得ない額が通帳に記載されている
家建てる程と言わないが車が新車で買える位はあった

今まで、こんな額あったなら
なんでする必要の無い苦労を…と思いながら
私は母親に事情を聞いた

なんでも、TVでやってる「過払い金請求」をしたらしい。弁護士費用でかかった分を差し引いても大金が残った
「こんなに戻るなんて、どれだけの借金を…」
と思っていたら、兄がした借金も調べてもらい戻したとの事
で、私には何の理由で見せたのか正直良く分からない。別に見せられても、私には関係ないと思った
ただ、私は母親に軽くクギをさした
数百万は、別に定期に入れたというので、それには絶対手をつけるなと。
これから、出て行っても入るお金なんて無いに等しい。借金の末で得たお金で、ちょっと良い感じはしないがせっかく戻ったのなら。
これからの自分達の為に使うようにと

でも、私の話は無視された形になった

時間が経ち、改めて通帳を見ると100万減っている。手を付けないように言ったはずが?
母親に聞くと、使い道がハッキリしない。ただ、なんとなく聞いていると、ほぼ兄の為に使い、生活費が足りなくなっただなんだで減った事はあったみたいだ。
あれほど言ったのに…

母親の変な知恵が働くのには感心する。普段、面倒な事は人に丸投げして置いて、こういう事に関してはイソイソ動く。

これ以上兄のためとか訳の分からない支出があれば私はもう、親子としては関われないと母親に告げた。お金は今後のために取って置かなかったら…

出来れば、今のうちに使い道をはっきりと決めて何かに…遺言など残して欲しいとも言った。
しかし、いまだに実現していない
自分がなんともない内は手元に置きたいのだろうが、何かあった時は遅いのだ


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