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KPR/開幕ペナントレース「HAMLET | TOILET」を観てきた。

今週はそもそも「観といた方がいいもの」ということで、早い段階から“坂東玉三郎 PRESENTS PREMIUM SHOW”をですね、うちの子?山崎正悟同伴確定で行くことは決まってて観た。

“KPR/開幕ペナントレース「HAMLET | TOILET」”の方は同伴予定ではなく、一人で行く気で先にチケットを取っていたんだが、ふとこのタイミングを逃したらしばらく観られないかな…で、チケ代出すから同伴しやがれで追加でチケットを取って、観てきたわけですよ。

この2本、もれなくワシとあやつでは観方・視点が違う。

“坂東玉三郎 PRESENTS PREMIUM SHOW”の方は誘わなかった出戻り姉貴にブツブツと感想を投げて二人して「やはりねー」的なやりとりをした。姉貴はそもそも歌舞伎好きなのでずっと観てる人である。ゆえの、話が出来る。が、うちの子?は「初」なのでそりゃ話というか、視点が違うわけよ。当然な話だけど、んなことは。

割とタイミング合うと同伴観劇はしているんだけど、その度に「あーだこうだ」と話をよくしていて、割といろいろと総突っ込み的に荒さというか矛盾というか気になったところ、気になったことを聞いてくるという「あーだこうだ」である。そのこともあって、あやつが“KPR/開幕ペナントレース「HAMLET | TOILET」”を観たらどう思うか、どこを観るのかしらね…というのもあって、まぁ同伴ですよ、これは。

終演後、打ち合わせがあったので、んなに突っ込んだ話はまだしてないけども、やはり観方・視点は違うんだけど「何も考えずに観られた」ってのは言っていて、それはでかいなと思った。いつもの「あーだこうだ」がないわけ、とりあえず。それは珍しいことで笑った。突っ込むとこなく、素直に観たってことでもある。逆にワシは考えて観ていた。正確には連鎖反応的なもので、すんげー罠はってるなぁと感じて笑っていた。

見事に身体もはってたけどな!


ワシは基本同業なような人らに関してなんも思わんかったりするんだが、おそらく唯一だと思う。作・演の村井雄さまに対してのみ、頭いいなぁ+おかしいよなぁと誉め言葉的意味で思うし、思っている。そして6年ぶりの新作はそれを裏切らなかったなと。やっぱりねぇ、このメンツ…高崎拓郎さんと
G.K.Masayukiさんがいて、KPR/開幕ペナントレースだから出来るんだろうなぁと言うのも当然あるんだが、世界観が見事だわな。

その世界観をどう感じるかも人それぞれだけどね。

ワシはほんとに「罠」だとしか思わんわ、この作品、何かと。この罠に関して説明するのはとてつもなくややこしいので省略する、えぇ省略する。

ただこの作品はハムレットで、まぁトイレである。(なんだよ、その説明)ぶっちゃけると最近はもう言わなくなってるが、真面目な話、ワシはトイレに真理を見た時期があって、悟りをひらいてたんだが、そこにハムレットですよ。シェイクスピアですよ、もう垂れ流しですよ、何かと出ますよ。

瞬発力や力業とされそうだが、それはもちろん間違ってないし、わかりやすく物語が進むというわけでもないんだが、背景にはいろいろあって、それが幾重にも重なっていて、深く重く静かに、でも軽快に計算して張り巡らされていて、ワシはそれに笑っていた。だっていやらしくないし、それが。

好きだよ、やっぱり、脳みそが(笑)

東京公演はこまばアゴラ劇場で9/17まで、その後兵庫、海外だってさ。

オチ:何となく誰のでも観劇すると便秘っぽくなる感じがあるんだがそれが治った感じがしつつ、トークショーの日に行けばよかったととてつもなく後悔しているなう!である。しかしやられた、壮大な「罠」だ、これは(笑)





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