見出し画像

【HAMLET|TOILET】 9月 東京公演情報

演出ノート

厠に閉じ籠り、扉の音が鳴り響くことに怯えていた。邪魔をするな。ぶつぶつと言葉を排泄し、壁に書き散らし、右を見よ、左を見よ、後を見よ、前を見よ、と己に振り回された果てにただ独りであることを識ったのだ。―此処が世界だ―。ならば世界の扉を叩いたのは誰だ。「内に誰か居るのか」或いは「外に誰か居るのか」。分からない。排泄された言葉が行方を失い、彷徨い続け、言葉、言葉、言葉、と世界の涯てへと連なるとき、沈黙に至るその言葉はいったい俺に何を語るというのだ。
(作・演出 村井雄)

公演フライヤー表
公演フライヤー裏

作・演出  
村井雄

出演   
高崎拓郎
G.K.Masayuki
大森智治/松尾祐樹(ダブルキャスト)

会場(東京公演)   
こまばアゴラ劇場
〒153-0041 目黒区駒場1-11-13 TEL 03-3467-2743
 
スケジュール(東京公演)
2023年09月
06日(水) ①19:30 O
07日(木) ②19:30 M
08日(金) ③14:00 O/④19:30 M
09日(土) ⑤13:00 M/⑥18:00 O
10日(日) ⑦13:00 O/⑧18:00 M
11日(月) ⑨19:30 M
12日(火) (休演日)
13日(水) ⑩19:30 M
14日(木) ⑪14:00 O/⑫19:30 M
15日(金) ⑬14:00 O/⑭19:30 M
16日(土) ⑮13:00 M/⑯18:00 O
17日(日) ⑰12:00 O/⑱17:00 M
[ O:大森智治 M:松尾祐樹 出演回 ]
受付開始、開場は開演の30分前
上演時間75分(予定)

チケット(東京公演)  
全席自由席
[前半割]前売3500円 当日4000円 ①ー④
[一般] 前売4000円 当日4500円 ⑤ー⑱ 
[U-25]   前売2500円(25歳以下対象・要事前予約・要証明書)
未就学児入場可 小学生以下無料

発売開始:7/27(木) 12:00~

スタッフ  
音楽:TSUTCHIE(SHAKKAZOMBIE)
振付:本山新之助
照明:沖野隆一
音響:SING_O_WORLD
美術:竹邊奈津子
映像:川崎貴司
舞台監督:新井和幸
衣裳:佐藤茜
宣伝美術:魚住和伸
宣伝イラスト:しりあがり寿
制作:大橋さつき
ドラマターグ:佐々木治己
芸術総監督:平田オリザ
技術協力:黒澤多生(アゴラ企画)
制作協力:日和下駄(アゴラ企画)
企画制作:株式会社オフィス開幕/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場



さらに、本公演期間中の9月13日、同劇場にてトークショーを開催します。

KPR/開幕ペナントレース ートークシリーズー
「解体と廃業、それから純白のテキスタイル」
対談:菅孝行、海上宏美(司会:佐々木治己)
日時:2023年9月13日14:00〜17:00
場所:こまばアゴラ劇場 〒153-0041 東京都目黒区駒場1丁目11-13
料金:当日カンパ制(入場無料/要予約)
予約:kpr.japan@gmail.com
* 先着50名で締め切らせていただきます。
* kpr.japan@gmail.comからの返信をもって予約完了となります。



◉ 『HAMLET|TOILET』 公演ツアー日程 ◉

[日本・東京]
2023年09月06日(水)〜17日(日)
会場:こまばアゴラ劇場
チケット発売中

[日本・兵庫]
2023年09月23日(土)〜24日(日)
会場:ワークピア日高

[アメリカ・ニューヨーク州 チャタム市]
2024年01月05日(金)〜06日(土) ※現地時間
主催・会場:Performance Spaces for the 21st Century

[アメリカ・ニューヨーク州 ニューヨーク市]
2024年01月10日(水)〜13日(土) ※現地時間
主催・会場:Japan Society



以下、寄稿文を頂戴しております。

KPR/開幕ペナントレースは日常の演劇である。日常は見た目や出自の違いに溢れ、愛やら夢やらが絡み合い、悲劇あるいは喜劇として非日常の演劇へと変貌する。そして、その差異を排した純白のテキスタイルが現れた時、人間の条件や制度的なドラマを超えた眩い日常の演劇がはじまる。
                        佐々木治己(劇作家)

開幕ペナントレースがハムレットを扱うってことは、犬にパソコンを与えるようなものだ。ただただ、噛み付くことしかできまい。ただし、その噛み跡が面白かったり美しかったりするから、僕はずっと観ていられるんだと思う。
                    小林賢太郎(脚本家/演出家)

類いまれなる演劇性をもって、世界から評価されるKPR/開幕ペナントレースに騙されてはいけない。一見、無防備にも見えるその舞台衣装の中には驚くほどの仕掛けが施されているのだから。
                  大場正昭(演出家/劇団新派所属)

全身白タイツの男たちがまた何か企んでる。今までも世界の名作と絡めたりなんだかんだと変なことしてたけど今度はトイレか。大体なぜ白タイツなんだろう?最初は精子かと思った。もしかして切腹する前の白装束か?確かに決してカッコよくなってやるものかという信念というか覚悟は感じるぞ。だってメンバーには結構なイケメンもいるのに全身白タイツ被った途端ギャグだもの。ところでトイレットとハムレットなんて駄洒落は世界に通じるんだろうか?シェークスピアが墓から出てきて怒らないか?いろんなことが心配になってきた。これはなんとしても観に行きたい!
                            しりあがり寿

村井雄、でかしたやつと人はゆう。
器がデカイのか小さいのか中位なのかは定かではないが、地球で起こるモノコト位は悠々と呑み込んでしまう位の胃袋は備えていると見た。
村井雄、胃拡張を続けながら、内と外を取り違えながら、大きく小さくなあれ!
                天野天街(劇作・演出家/少年王者舘)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?