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不条理な現実を生きるに共感!感情を揺さぶる『52ヘルツのクジラたち』とは!


『52ヘルツのクジラたち』は、2021年の本屋大賞を受賞した注目作品です。本屋大賞にはどのようなストーリーが選ばれるのか、気になり手に取って読んでみました。この本は、書店員さんたちが売りたい本ということで、読者も身近に感じながら読める作品ということです。その中で描かれるのは、不条理な現実の中で生きる人々の姿です。主人公や登場人物たちの感情が、まさに心に響いてきます。彼らの未来への希望を失いながらも真面目に生きる姿には、多くの考えさせられることがあります。また、ストーリーはミステリアスでハラハラドキドキ感もあります。私自身、視線入力装置を使って電子書籍を読んでいるため、一気に読むことができませんが、その中でも作品の魅力はしっかり感じることができました。本作は、天空から奈落の底に突き落とされたような状況の中で真実を知る主人公とともに、読者もどよーんと落ち込むような感覚にさせてくれる作品です。ぜひ注目していただきたいです。



1.『52ヘルツのクジラたち』が2021年本屋大賞を受賞!

本屋大賞とは、2004年に発足したNPO法人本屋大賞実行委員会が運営する文学賞です。新刊を扱う書店員による投票により選ばれます。(オンラインを含む)多くの国内の文学賞は選考委員が作家や文学者ですが、書店員さんが投票するので、もっと身近な一冊になるのではないかと思います。

2.不条理な世界で生きる人々の物語

主人公はまるで現代版『シンデレラ』のようですが、困難からサポーターたちに助けられるんですよね。主人公はとても普通の女の子なのに、今風に言うと「親ガチャ」にはずれたとでも言いましょうか。出会った人たちも見た目は普通っぽいのですが、それぞれに抱える問題があるんです。これって現代社会の模倣なのかな、みなが我慢しながら生きているんでしょうね。

3.ハラハラドキドキの内容に一気に引き込まれる

この本では、主人公の現在から物語が始まりますが、過去の回想と現在が交錯します。なぜ主人公がその場所にいるのか?その答えは過去にあります。しかも、単調な過去のみではなく、様々な要素が絡み合っています。謎解きの過程はまるでミステリー小説さながら、ワクワクドキドキが待っています。これがこの本の魅力の一つです。

4.主人公と共に感情の起伏を体験

主人公は過去の出来事により心に大きな傷を負っています。その傷が立ち直ろうとする彼女を苦しめます。良くなったり悪くなったり一喜一憂する状況はどちらかというと辛いものです。そして、気がついたら物語にどっぷりハマっているのです。それはもうあなたは物語に引き込まれている証拠です。

以上、『52ヘルツのクジラたち』の魅力についてお伝えしました。本屋大賞受賞作品ということで、読者から注目される作品だと感じました。主人公や登場人物たちの生き様には、励まされる想いと多くの考えさせられることがあります。ミステリアスでハラハラ感もあり、一気に読みたくなる作品です。是非、あなたも読んでみてください。他の作品もぜひお楽しみください!




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