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新興国の当たり前のコミュニケーション。メールは使わずメッセージアプリのみ。

新興国は新しいものの普及が早い

前回の新年の記事で時間を有効活用しましょうという記事を書きました。今回は具体的にコミュニケーションにおいて普段から時間をロスしていると言うことを事例をあげながら解説していきたいとおもいます。

私が住む国ミャンマーではスマホの普及が始まってまだ、10年もたっていません。多くの人がスマホ(携帯電話)を持つようになったのはほんの6、7年前の話なのです。

なぜかというと、SIMカードが2013年の時点で2万円近くしました。平均月収が10000円ちょっとの国でスマホ端末とあわせるととても高額だったのです。

それが、通信キャリアライセンスの外国資本への開放により、SIMカードはあれよあれよと値段が下がり、ついには100円まで値段を下げました。

このSIMカードの価格破壊により国民のほとんどにスマホがあっという間に行き渡りました。驚くべき普及速度です。

比べて日本は、ポケベルから始まり、PHS、そしてガラケーを経てようやくスマホが普及したという、段階的な普及だったために徐々に浸透していきました。

この日本との技術導入速度の差が何を意味するかというと、日本が何年も長い時間をかけて築き上げてきた便利な技術が段階を経ず、同じスマホやアプリでも一瞬で最新の技術が導入されたというショートカット現象が起こったのです。


日本は未だにメールを重要視している

さて、日本の話に話題を変えましょう。未だに仕事のやりとりはメールか電話でという組織が多く存在しています。

皆さんもお気づきかと思いますが、メールは簡単な内容を送るにしても、いちいち「お世話になっております」「大変ご無沙汰しております」などと、社交辞令を書き記し、仕事の本質とは関係ない部分で時間と労力を消費しています。特に日本人は礼儀だなんだとつまらないことで時間を消費しがちです。

確かにそういった部分を気にする人が多いので仕方なく書いているという人も多いとは思いますが、そろそろその無駄を省いていかなければなりません。

メールを使うのをもう辞めてもいい

でも実はそんなことよりももう《メール自体を辞めた方がよい》という時代になってきています。

その理由はいうまでもなくメッセージアプリの普及がメールを過去の遺産に追いやろうとしています。

明らかにLINEやMessengerなどのアプリの方が素早いコミュニケーションを実現し、無駄な社交辞令も省けます。

メールよりもメッセージアプリの方が
時間の有効活用ができる

最近は社内でのやりとりはチャットに移行したりしていますが、外部とのやりとりは未だにメールと言うところが多いのではないでしょうか。

しかしメールを未だに重要視する文化が終わらないのは仕方ない話でもあるのです。なぜなら日本は段階を経て技術が導入されてきたからです。

一時期はメールが革新的な手段でした。その便利さを享受してきた世代の人達はその手段に慣れメールを信頼しています。そしてその固定観念が新しいものを受け入れるスピードを鈍化させるのです。

みんな当たり前にLINEを使っているのになぜ仕事はメールなのか。メールが正式でメッセージアプリが正式ではないという理由はどこにもありません。

思い込みと新しいものを信頼できないこと

理由はこんなところでしょう。セキュリティー上の問題がある、という理由をあげるかもしれませんが、メールもメッセージアプリもセキュリティー上の問題よりも大体がヒューマンエラーによる問題が起きやすいかどうかくらいな話です。

もう一つのメールを辞める理由

メールを辞めた方がいいのは時間効率が悪いという理由だけではありません。最大の理由はZ世代の台頭です。Z世代はメールを使わないくらいに考えておいた方が良いでしょう。もちろん使い方はわかりますが、使う理由が特にないのです。

わざわざ社交辞令をしなければならないメールを選ぶのは時間を無駄に消費しにいっているようなものです。

きっとZ世代の若者たちはそれを無駄だと感じるでしょう。あっという間にビジネスの主役は世代交代します。メールがなくならないにしてもきっと近いうちに片隅に追いやられているでことしょう。

新興国では時間を大切に以前の話

「時間を大切に以前の話」とはどういうことかというと、そもそもメールを利用してこなかった国からすれば、メールを使うシーンがありませんでした。

当たり前にスマホを持つようになってからメッセージアプリだけを使っているのです。私が住むミャンマーもそうです。ミャンマーは少し特殊でメッセンジャーが主流なアプリです。

LINEはほとんど使いません。LINEよりもViberの方が有名な位なので特殊マーケットですが、どちらにせよ、メールではありません。

つまりはメールで時間を無駄にしていたということすら知らないのです。これが技術のショートカット導入の結果というわけだったのです。

実はこの話、日本は危機感を持たなければなりません。理由は明確。まっさらなキャンパスに一から絵を書きはじめた新興国は、最新のトレンドをすんなりと受け入れていきます。余計な雑念がないからです。

片や日本は色んな技術や便利なものを多く経験してきた過去が新しいものを受け入れることを邪魔します。便利だったが故の遺物です。

いち早くトレンドを理解し取り入れたものが市場を取り、ムーブメントを起こせます。新興国が一気に伸びるのはまちがいありません。日本はそれについて行かなければ、あっという間に遅れてしまいかねません。

今のところはまだ日本は経済規模もありますし、すぐに新興国に追い抜かれはしないと思いますが、あぐらをかいてうかうかしていると、知らぬ間に... ということも十分に可能性があります。

常に変化(進化)しよう

メールのコミュニケーションよりも仮想通貨などの分野はゲームチェンジを起こすにはもってこいの新技術です。

新興国の流行への適応性は想像以上に高く、あっという間に浸透します。仮想通貨の話はまた別の機会にするとして、昔のまま変化できなければ時間も無駄にしあっという間に取り残されてしまうので、トレンドを敏感にとらえ、より時間効率を図れる手段へと変化(進化)いただければと思う次第です。

それではまた次の記事でお会いしましょう。
東南アジアからえむさんでした。


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