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GM研修会(日本トップリーグ連携機構)を開催!

こんにちは。エンパブリックのスタッフの久保田です。
皆さんはスポーツがお好きですか?ボール競技といえば何を思い浮かべますか?

サッカーやバスケットボール、いくつもありますが『日本トップリーグ連携機構(JTL)』について聞かれたことはございますか? 日本における団体ボール競技、9競技(サッカー、ラグビー、バスケット、バレーボール、ハンドボール、アメフト、ホッケー、アイスホッケー、ソフトボール)12リーグがこちらに加盟しています!

各種目のトップリーグ、すなわち各チームが日本一を目指して競い、日本代表の多くはこの中から選出されています。日本トップリーグ連携機構は、互いのリーグの強化活動の充実ならびに運営の活性化を図ってゆくことを目的に2005年に設立されたものです。

日本トップリーグ連携機構の事務局は、JFAハウスにあります

このようなスポーツ界のトップの皆さま方の研修の一つに『GM研修会』があり、そちらにエンパブリックが企画・運営で携わらせてもらいました。

GMとはジェネラルマネージャーのことであり、チーム(クラブ)によって代表者であったり、チーム強化編成の責任者であったり。

彼らを対象にした研修会でエンパブリックがいったい何で?何のこととお思いになるかと…。

たとえばアメフトの富士通フロンティアーズやパナソニックインパルスのように、企業が保有して運営している実業団チームでは親企業の支援があります。
ホッケーの小矢部RED OXやアイスホッケーのH.C.栃木日光アイスバックスのようなクラブチームは自治体やスポンサー企業、地域住民などの支援や応援を必要としています。

エンパブリックが当然のことながら、競技力の強化に関わることで貢献することは難しく(誰もそこは期待せず)…、その一方でチームやクラブが、地元地域の方々やスポンサー企業の方々、さらには実業団チームであれば選手自身の職場同僚などから、愛される、なくてはならない存在になるためにどうするのが良いか、そのことを共に考え、向き合う時間をご一緒させてもらいました!

これまでも日本トップリーグ連携機構では「企業のスポーツ支援意識調査」が実施されており、支援を続ける企業は「社会への貢献」「統括団体やチームの考え方の共感」を重視し、自社の経営方針に合うことを求めているのが実情です。
ビジネス文脈の中での価値の説明が求められており、企業との関係においても変化が求められていることが分かりました。

今回の研修会では、さらに深掘りするため、関係者側の視点・文脈に立ち、「支援したい」を引き出せる関係づくりをどう進めていけばいいか明確にしていくこととなった次第です。

改めて対話を重視した、コミュニケーションの重要さにつながる内容が多くなり、だからこそ、エンパブリックが担当させていただく背景になっています。
エンパブリックは普段より、各々が自分の考えていることを言葉にし、対話し、関係をつくり、変化につなげていくことを大切にしています。

ワークショップを開催してそのプロセスの各ステージで必要となる技法を学び、対話と体験、探究を通して磨いていく場( empublic Stduio)の企画運営もしており、東京都や千代田区、その他の県の自治体からも、企画運営を受託させていただいております。

スポーツ界の皆さんが相手とはいえ、話し合うテーマの本質部分は「地域」「コミュニティ」「つながり」に関することだからこそ、まさにエンパブリックの出番なのです!

今回のGM研修会は9/29、10/13の全2日間でした。

テーマを『もっと必要とされ、多くの人から支えてもらえる クラブ、チームとなるには?』として、スポーツの価値を訴えるプッシュ戦略から、「支援したい」を引き出すプル戦略へと、ステークホルダーとの関係づくりを改めて考えていくこととし、ステークホルダーにとって“なくてはならない存在”となるにはどうしたら良いか考えていきました。

講座はオンラインで実施されました

受講生は24名。
皆さんの所属も前述のとおり種目の違いだけでなく、実業団チームもあればクラブチームもあり、チームの歴史や規模も、また活動拠点エリアも様々で、チームにとってのステークホルダーも、親会社やスポンサー企業もあれば、地元の自治体、さらには後援会など多岐にわたります。

研修会の内容は、講義あり、調査アンケートの報告あり、グループワークありと盛りだくさんではありましたが、皆さんとても集中して受講してくださり、非常に中身の濃い時間を共有させていただけました。

地域でスポーツクラブのGMをされている方からは
「自分たちが日本一を目指すことやスポーツ教室で青少年の健全育成に協力するだけではなくて、SDGsのことなどで自治体職員ともっと話し合うことが必要だと感じた」というコメントもあり、自分たちからアクションを取ることの必要性を感じられたようです。

受講生には期間中に、自分のチームのステークホルダーに実際にインタビューしてもらいました。

自分たちのチームやクラブをなぜ応援してくれるのか?
自分たちのチームに何を期待しているのか?

いわゆるプッシュ型ではなくプル型でコミュニケーションをとることにチャレンジしてもらいましたが、それぞれが新たな気づきを得てくれたようです。

事例検討では、湘南ベルマーレフットサルクラブの社長に実際の事例をお話いただきました。

スポンサー企業に対して積極的なアプローチ、コミュニケーションを図っているなかで、スポンサーの皆さんと情報共有の機会を増やしてお互いの理解をさらに深めたいという想いから「中間報告会&交流会」を開催されたという内容でした。
お金を出す/出してもらうではなく、「一緒に地域を盛り上げていく」という新しい関係性の形を作られており、とても多くのヒントを頂きました。

湘南ベルマーレフットサルクラブの事例を共有

今回、2日間のオンライン研修ではありましたが、私自身も受講生の皆さんのチームのことがとても気になり興味関心が膨らみましたし、応援したい気持ちも強くなりました。皆さんの試合の応援にも行きたいと考えています!

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