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持続可能な地域をつくるための「人への投資」とは?

こんにちは!エンパブリックの萩元です。
先日、株式会社地方議会総研主催「地方議会議員セミナー」において、エンパブリック代表の広石が登壇しました。
「地域の人的資本戦略 ~変化の時代に持続可能な地域をつくるための「人への投資」とは?」と題して、午前・午後に3時間ずつ講演し、全国から議員の皆様にご参加いただきました。

午前のプログラム
1.財界と政府が進める「人材から人的資本への考え方のシフト」
2.地域にも重要な「人的資本」の考え方
3.激しい変化の時代に、地域を支える「人」とは?
4.目指したい将来の姿から人を捉えなおす
5.地域の強みとなるダイバーシティ&インクルージョンとは?
6.地域にある人の力を活かすための対話と学びの場づくり

午後のプログラム
1.短期視点の経済優先が将来の地域にダメージを与えるかも
2.経済・社会・環境をバラバラに考えない!~統合思考とは?
3.企業における統合思考と統合報告書
4.地域の「6つの資本」から捉えなおす
  ~財務資本、製造資本、知的資本、人的資本、社会・関係資本、自然資本
5.地域づくりを包括的かつ中長期的な視点から考える
6.未来志向のローカルガバナンスへ

これまで、日本において人件費や研修費は利益を押し下げる「コスト」という意識も強く、欧米と比べて日本は人材投資額がものすごく低い状況です。
しかし、今、企業で「人的資本」推進が重要テーマとなり、「人」が「付加価値を生み出す資本」と捉える動きが広がっています。ご存じの通り、政府も人への投資を進めようとしています。

6時間に及ぶ講演の中からお伝えしたいことはたくさんありますが、今回のnoteにおいて情報を絞ってお伝えしたいことはこちらです。

「人に投資する意味とは?」を一緒に問い直しませんか?


人材か、人的資本か?
あなたが企業経営者だったら、社員に対してどのような考え方を持ちますか?
❶人材または人的資源と捉え、いかに優秀な人材を雇い、売上・利益を上げるためのコストと考える。
❷事業を作り、利益を生むための元手、つまり、人的資本と捉え、事業を通した社員個々人の成長と企業の成長の循環を目指す。


地域にも必要な人的資本の考え方

地域の課題に取り組むためには、当然、「人」がカギとなります。
上記の企業経営と地域運営を照らし合わせてみて、一人ひとりの事情や状況に合わせた暮らし方・働き方を地域として「対応コスト」としてではない捉え方を考えてみましょう。個々人の思いを育み合い、一人ひとりの価値を最大限に引き出し合えるような「地域住民の成長促進」と「地域運営・自治体経営」の改革をセットで取り組んだときに、人や企業から選ばれる地域が見えてくるかもしれません。

地域版 地域の人的資本
人と地域が循環の中で育っていくまち。
地域にある人の力を活かしていくためには、対話と学びの場づくりが必要です。そして、人がどう育ったのかも含めて評価できるような政策づくりも。
たとえば、防災訓練をした結果、地域の防災対策を理解しただけでなく、主体的に防災活動が高まったなどのアウトカムを適切に評価していくことも大切です。持続可能な地域をつくろうとするときに、すべての事業や施策の中に「人が育つ」という評価が入らないと、地域づくりは立ちいかなくなるのではないでしょうか。
ぜひ、あなたの地域に人的資本の考え方を取り入れるメリットを考え続けていきましょう。


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