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管理職デビューを成功させるためのバランスの取り方

初めて管理職になると、責任の重さにどう向き合うかが大きな課題です。女性の多くは、「管理職を希望していない」人が多く(かつての私もそうでした)、今目の前で働いている管理職を見て、責任の重さ・長時間労働「辞退」という道を選択してしまう人も少なくありません。

かつての私もその一人でした。なぜか。今の生活に余裕がないのと、「仕事100%の覚悟が必要…」などと極端な誤解をしていました。

本日は、余裕の作り方のお話です。私はいくつもの試行錯誤を経て、余裕は自然とできるものではなくて作るものだと気づいたのです。


よくある頑張り屋さんのジレンマ

頑張り屋で真面目、責任感が強い人は会社で重宝され、管理職にも抜擢されやすい傾向があります。しかし、初めての管理職では、業績管理や評価など具体的な場面に直面し、「何とかして早く結果を出さなきゃ」と責任を背負い、「焦り」が生まれ、その不安を打ち消すように仕事に全力投球しがちです。

たいていの場合、その次に訪れるのは怒り。自分が頑張っているから、相手も同じレベルで頑張ってほしいという勝手な期待が生まれ、期待と現実のギャップに社内メンバーに対してもイライラが募りはじめます。

部下の「やる気がない」とか「スキルが足りない」と嘆き始めたり、家庭でも「共働きなんだから、洗濯物くらい畳んでよ!」などと、家族にもイライラをぶつけてしまうわけです。この状態では、課題が見えていないどころか、まともな思考プロセスも辿れず、意思決定すらできません。誰が見ても余裕がない状態です。

長期的な視野でのマネジメント

マネジメントの仕事は、短期間でスキルを習得できるものではありません。長期的な視野で継続し、自分の引き出しを増やしていく仕事です。自分の心が安定していないとメンバーの声は聞こえませんし、自分の心が折れてしまったら続けられません自分の体は替えがきかないのです。そこで、私がお勧めするのは「パワーシフト」です。

図は私の手書きです。真ん中にあるのは愛です💖

パワーシフト:仕事50%・家族友人30%・自分20%

色々試しましたが、行きついたのがこの割合です。これは、仕事の手を抜くという意味ではなく、家族や友達、自分に向き合う時間を強制的に作るという話です。繁忙期だろうが、友人の30%優先してご飯を約束する。仕事で煮詰まっていてなかなか進まない…こんな時は、予定をキャンセルしてでも目の前の仕事を終わらせたくなるのですが、割り切って予約していたピラティスへ出かける。こんな感じで、ほっといたら仕事100%になる自分をセーブしていきます。

責任感が強すぎる人には、これくらいで本当にちょうどいいのです。考えるべきは、50%の仕事の質をどれだけ高められるか。今まで2時間かけていた仕事を1時間でやることに全力で集中するのです。完璧を目指さず60点くらいで走りながら修正すればいいのです。今まで自分が仕事の欠けていた時間の半分は自己満だったなと気づくことも多いはず。

仕事100%で生きてきた人からの批判は気にしない

時間の使い方を変えるだけで、自分の人生の満足度が驚くほど変わります。仕事100%で生きてきた人は、この考えを批判するでしょう。そんな甘い世界ではないとか、そんなんじゃ管理職として生き残っていけないとか、そうやって自分に鞭を打ってきた管理職はたくさんいるのですが、そういう人はそれ以外の生き方を知らないだけなのです。

それ以外のやり方が、成功できないわけではないんです。誰しも、自分の生き方は自分できめる裁量権があるんです。

あなたが管理職になる理由は何ですか。誰かに評価されるためにだけに、自分に鞭を打ち続けていたら、本当にやりたいことが見えなくなってきてしまいます。マネジメントの仕事は、やればやるほど面白いのが分かります。大事なのは、「管理職をやる」と決めることであり、腰を据えてじっくり取り組むことです。そのために自分の「スキ」な時間を犠牲にしたり我慢したりする必要はありません。

仕事100%で成功体験をたくさん持っている上司と、仕事以外にもたくさん語れる充実した人生を送っているどこか余裕のある上司、あなたはどちらと働きたいですか?

まとめ

管理職の責任を受け入れるには、余裕が必要です。そして余裕は自然にできるものではなく、自ら作るものだと私は思います。

「仕事で切羽詰まってきたな…」とか「仕事辞めたいな…」と思うときは、このパワーシフトが崩れ始めているとき。だからこのバランスを維持することが最優先なのです。そうすると、自分のご機嫌が担保できる。仕事にも集中できて、うまく回り始めます。

人それぞれが、心地よい、生きやすい、パワーシフトは違います。そういった生き方すらも、当時の私のように「仕事100%でなければ管理職は無理だ」と思い込むことによって、可能性と選択肢を自分自身が狭めていること、昔の私に気づいてほしいなと思って、今日のNoteを描きました。

私がそこに気づくのに随時時間がかかったし、その間はすごくモヤモヤしたし苦しかった。だからこそ、あの時の私に伝えたかったことを、今リーダーマネージャーに伝えたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。このnoteでは、普通の女子がリクルートで管理職になった話(👈タップ)を書いています。葛藤と試行錯誤を赤裸々にお届けしますのでぜひフォローしてください😊
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